お厚いのがお好き?(小山薫堂)の書評・感想

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お厚いのがお好き? (扶桑社文庫)

本書は、昔フジテレビで放送していた「お厚いのがお好き?」というテレビ番組を書籍化したものです。
内容はと言いますと、古今東西の様々な「分厚い本(かつ難解な本)」を、分かりやすく紹介する、というものでした。放送当時、毎回ではないですが、この番組は結構見てました。アリtoキリギリスの石井正則が出てて、なんとなく惚けたようなコメントと、コントっぽい絵で展開されていく難解本紹介は、なかなか斬新だったなと思います。
僕は、古典とか本当に苦手で、国語の授業も大嫌いだったんで、そういうものに本当に触れないで大人になってしまいました。確かに、本書で紹介されているのは、どれもなかなかの取っつきにくさで、本書で紹介されている本から、5冊読んだことがあるという人がいれば、僕は相当凄いなって感じますけどね。
まあともかく、そんな古典アレルギーのある僕なんですけど、でもやっぱりちょっと読みたいという気持ちもなきにしもあらずなわけです。だけど、何から読んだらいいかも、どう読んだらいいかもわからないわけで、そんな人間にはこういう本はなかなか助かります。
さて本書の章題は、「◯◯で読み解く☓☓(難解本のタイトル)」というような形になります。本書で紹介されている20冊それぞれについて章題を列挙して、内容紹介の代わりにしようと思います。

第一冊 ラーメンで読み解くマキャベリの「君主論」
第二冊 ダイエットで読み解くニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」
第三冊 コンビニ業界で読み解く孫氏の「兵法」
第四冊 エンターテインメントで読み解くパスカルの「パンセ」
第五冊 女子アナで読み解くサルトルの「存在と無」
第六冊 テレビ業界で読み解くフロイトの「精神分析入門」
第七冊 グラビアアイドルで読み解くプラトンの「饗宴」
第八冊 六本木ヒルズで読み解くモンテスキューの「法の精神」
第九冊 駅弁で読み解くソシュールの「一般言語学講義」
第十冊 お笑い芸人で読み解くドストエフスキーの「罪と罰」
第十一冊 日光金谷ホテルっで読み解くプルーストの「失われた時を求めて」
第十二冊 ペットで読み解くヘーゲルの「精神現象学」
第十三冊 腕時計で読み解くアダム・スミスの「国富論」
第十四冊 カメラで読み解くキルケゴールの「あれか これか」
第十五冊 バスガイドで読み解く宮本武蔵の「五輪書」
第十六冊 花火で読み解くハイデガーの「存在と時間」
第十七冊 アミューズメントパークで読み解くベンサムの「道徳及び立法の原理序論」
第十八冊 グルメで読み解く福沢諭吉の「学問のすすめ」
第十九冊 占いで読み解くカフカの「城」
第二十冊 ホテイチで読み解く羅貫中の「三国志演義」

感想

個人的には、パスカル「パンセ」、ソシュールの「一般言語学講義」、キルケゴール「あれか これか」、カフカ「城」辺りは読みたくなりましたね。特に、言語学って元々割と興味があって、今年はウィトゲンシュタインの作品を読みたいなと思ってたんだけど、ソシュールもなんか読んでみたいような気になりました。
どれぐらいの視聴率の番組だったのか知りませんけど、放送自体は46回も続いたということで、結構人気だった番組なんじゃないかなと勝手に思っています。自分の人生にはまず関係なかろう、という20冊が紹介されているけど、読んでみるとなんとなく気になってしまう作品は結構あるんじゃないかなという感じがします。読んでみてください。

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