小説投稿サイト「小説家になろう」で大人気!魔法科高校の劣等生 1の内容紹介!

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魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)

本書は、小説投稿サイト「小説家になろう」上で、2008年10月から2011年3月まで連載され、絶大なる人気を誇り、それ故書籍化され、本もベストセラーになるという、なかなか稀有な形で世の中に出てきた作品です。Web発の本というのは、ブログ本でもコミックエッセイでも小説でも色々あるのだけど、書籍化されて物凄く売れるもの、というのはあまり多くはありません。しかも本書は、現時点で10巻までシリーズが出ていますが、現在も勢いがまったく衰えないほど売れまくっています。そういう意味で、なかなか凄い作品だなと前から思っていました。
物語は、司波兄妹が、国内最高峰の魔法科高校に入学するところから始まる。
本書の舞台は、「魔法」が科学的に解明され、かつて杖や呪文などによって呼び出していた「魔法式」を、機械的なデバイスで呼び出すことで様々な魔法を使いこなすことが出来る世界。ただし、「魔法師」と呼ばれる現代の魔法使いになるには適正があり、家系によっても大きく左右されると言われている。「魔法科高校」は国策高等学校であり、「魔法師」を要請するための高校だ。
司波兄妹が入学した魔法科高校には、成績が優秀な「一科生(ブルーム)」と、補欠扱いの「二科生(ウィード)」に分かれており、胸のエンブレムの有無で区別できるようになっている。
優秀な妹・司波深雪は「一科生」であり、入学式で新入生総代を務める。
方や兄・達也は「二科生」であり、補欠扱いだ。
深雪は兄である達也に、ブラコンと呼ぶには控えめすぎるほどの愛情を持っており、昔からそういう環境に身を置いていた達也としては、そんな深雪を巧いことあしらう術は身につけていた。
入学早々トラブルに巻き込まれたり、何故か生徒会と関わることになったりと、「二科生」とは思えないポジショニングをせざるを得なくなる達也。「二科生」として入学した「劣等生」である達也には、実は秘密があって…。
というような話です。
これが、予想してたよりも遥かに面白くてびっくりしたのでした。ライトノベルを久しぶりに読みましたけど、これはかなり大当たりだなぁ、と思います。
まず何よりも、世界観の設定が緻密すぎて凄い。本書の舞台は2095年という近未来であり、それゆえ、僕らが今住んでいる時代とは色んな点で違いがある。授業の受け方だったり、通学の仕方だったりという日常的なものから、「魔法科高校」という高校を設立しなければならない時代背景など、かなり細かなところまで設定が作りこまれている。実際のところ、物語が高校の敷地外で展開されることは非常に少ないから、そういう外側の設定についてはまだまだ輪郭が描けていないものも多いのだけど、既に描かれている設定だけでも、なんというか一貫性を感じられるような気がする。些細なことであっても、近未来が舞台なのだという配慮が行き届いているような気がする。
しかし、何よりも驚かされるのは、本書で描写される「魔法」の設定だ。
いやはや、この緻密さ加減は、ちょっと異常ではないかと思えるほどだ。
僕はSF作品が苦手なのであまり読まないけど、SF作品には、架空の設定を非常に緻密に織り上げている作品も多くあることだろう。僕は、ライトノベルもそこまで読んでいるわけではないから、あくまでも想像でしか言えないのだけど、ライトノベルでここまで細部への設定の緻密さが発揮されている作品というのは、そう多くはないだろうと思う。
該当しそうな箇所をざっくり抜き出してみたい。ちなみに、僕自身、きちんと理解できているわけではない、ということを先に言っておく。

感想

本書は、ネット上という、ほぼ一切の制約がない環境で連載され続けていたからこそ、書籍化が成った作品だと思う。実際もし本書が、新人賞に応募されてきたとしたら、そのあまりに緻密すぎる「魔法」の設定を1巻に詰め込むために無理をし、さらに1巻の時点で、今後重要になってくるキャラクターの魅力を出来る限り表現していかなくてはならず、非常に窮屈な作品になっていただろう。本書は、Webで連載されていたからこそ存在し得た物語だなと、解説氏と同じことを感じました。
普段ライトノベルをあまり読まない人間なので、本書を「ライトノベルとしてどうか」という観点から評価することは出来ないのだけど、「物語として」はとても面白かったと思います。シリーズ物を読むというのが苦手なので、続きに手を出すかどうかは悩ましいところではありますが、純粋に続きが気になる物語で、読んでみたいなという気持ちはあります。是非読んでみてください

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