他の仕事術の本が霞むほど,情報満載な良書

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ハーバード式「超」効率仕事術 (ハヤカワ・ノンフィクション)

結果に目を向ける 2章

時間でなく結果に注目する

知識専門職の組織―弁護士事務所,会計事務所,コンサルティング会社―は,結果よりも勤務時間の長さに重きを置いている

しかし,時間で請求する制度は,クライアントと専門職の間に利益の相反を生むことになりかねない

雑務に手間をかけない 3章

OHIO=Only Handle It Once

 優先順位の低いことは,できるかぎり気づいたときにすぐその場で終わらせる

例)仕事に直接関係あるカンファレンスへの招待状をメールで受け取った

 ○日時と場所が自分の都合に合うかを調べ,出席すると決めたらすぐに返信し,飛行機を予約
 ×何日かたってからこの招待状を返信

 ∵過去のメールを見直して招待状を探さなければならない
  もう一度読み直し,スケジュールを調べ,出席するかどうかを決める必要
 →すぐに返事をしていれば余計な時間を使わずに済んだはず。積み重なれば何時間もの節約に

周囲に気を配って「ながら仕事」をする

普通は,頭脳を酷使する重要な仕事を同時にふたつこなそうとは思わない。

例)長い電話会議を聴きながらサンドイッチを食べる,退屈な会議の最中にメールチェック
著者は,ipadに会議資料も入れ,気付かれないように読み物をしている

日課を守る 4章

スケジュールに30分・2回の自由時間を

休符は……音符と同じくらい大切だ。休符にこそ表現がこめられ,それが想像力を刺激するのである
byカール・ニールセン(デンマークの偉大な作曲家)
Googleは,勤務時間の20%を社員の好きなことに使わせ,GoogleニュースやGmailが生まれた

昼食後に30分昼寝

午後7時までに家に帰り,家族と夕食を

現在アメリカにおける平均通勤時間はおよそ25分

8時間程度の睡眠をとる

毎日運動する

機材があろうとなかろうと,自制心がなければ定期的な運動の習慣はできないし,それは自分で身につけるしかないのである。効果的なのは他人の助けを借りることだ

要領よく読む 7章

アクティブ・リーディング―三段階方式

①構成を把握する
②前書きと結論を読む
③段落の最初の文章を拾う
著者は,速読には限界があるため,言葉や文章を読み飛ばす能読を推奨

読みやすく書く 8章

①アウトラインを描く
②前書きでテーマ,構成を提示
③エグゼクティブ・サマリーを創る
④段落のはじめにテーマ文を置く
⑤結論は要約だけでなく洞察も
⑥下書きから完璧を目指さない
⑦毎日1~2時間・定期的に

伝わるように話す 9章

前置き

①自己紹介
②つかみ
③スピーチの重要性を説明
④スピーチのロードマップ

本編

問題はここ→私の分析はこう→こうしたら解決
こんな問題に関心集まる→私はこう捉える→将来こう見直される
※参加者に質問,部屋を歩き回る

終わり

①感情を盛り上げる話
②覚えて欲しい要点
③主催者に感謝

会場は参加予定の6割程度

部下をマネジメント 10章

新しいミスをしよう!
英雄的失敗を表彰
褒めるときは人前で

変化を受け入れ,基本を守る 13章

失敗は身を滅ぼさない。自分を変えないことは身の破滅につながる
byジョン・ウッデン(UCLA伝説のフットボールコーチ)
我々はみな,過去の出来事から偶然の要素を除き,都合よく話を組み立てて,頭のなかで「筋道立った幻想」を作っている
byナシム・タレブ(哲学者・作家)

家族と仕事を両立させる 14章

家族といるときは仕事の連絡を受けない

感想

仕事術,読書術,文章作成,プレゼンスキル,組織内での処世術,家族論など,本当に様々なことについて網羅的に論じられている良書です。1つのテーマをくどくど説明するタイプのチャラチャラした書籍とは,一線を画しています。「ハーバード式」というなんとも下品なタイトルですが,予想以上の収穫となりました。忙しい社会人にこそ,オススメしたい書籍です。
なお,我が国の大手法律事務所においても,同様の「タイムチャージ」制度があり,担当の弁護士が打合せにぞろぞろ若手弁護士を引き連れてくることがあります。みなさんの利益のためにも,若手弁護士のライフワークバランスのためにも,「そんないりません」と断る勇気が必要かもしれません。

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