軍人の本懐。「八月の残光」の書評

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八月の残光

 昭和二十五年五月一日、連合艦隊司令部は、各種情報源からドイツ首都ベルリンが陥落したことを知った。連合艦隊先任参謀神重徳大佐は、連合艦隊参謀桐山静雄少佐の立案した「閃作戦」に実行許可を出す。
 許可を受けた少佐は、恣意専横の誹りを恐れず、連合艦隊要求を称して第六艦隊から潜水艦を一隻、南方へと派遣し、木更津の第五飛行隊から艦爆・艦攻両用の新鋭機「流星改」を三機確保する。彼の考える作戦には、一式陸攻も九七式艦攻も不足だからだ。

 同じ頃、木野下英明大佐を旅団長とする機動第一旅団の南郷圭介大尉は、関東軍総参謀長秦彦三郎中将の密命を受け、「緋七号作戦」発動の準備を整えていた。

 ドイツ敗戦を受け、ソビエト連邦の対日参戦は既定路線となる中、敗北を前提として被害を最小限に抑えるため、その命を賭けて特攻作戦をやり遂げようとする男たちと、銃後でその身を案じる人々の姿が描かれる。

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