シャッター商店街がバイパスのショッピングモールに逆襲する方法!

4233views三浦崇典三浦崇典

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なぜ小さなコスメ店が大型ドラッグストアに逆襲できたのか?

 超美人でパワーもあるけれども、仕事では空回り、彼氏もいない25歳の小雪が、母親が倒れたことをきっかけに故郷の商店街に帰る。けれども、帰ってみると、バイパスには大型商業施設が乱立し、駅前の糸川銀座商店街はシャッター商店街になっていた。母が女手ひとつで切り盛りしてきた小さな化粧品専門店「麗」は、シャッター商店街の中で、まさに風前の灯だった。
 化粧品専門店「麗」とそして糸川銀座商店街の命運は小雪に託されることになる。
 物語は、悪戦苦闘する小雪が、「用事のついでに」東京から来た中沢にアドバイスを受けて、障壁を一つ一つ乗り越えていくかたちで進んでいく。大きな店と小さな店とでは戦略が取るべき違う。

君のよく知る路地で戦え!:小さな店の「ランチェスター戦略」

 たとえば、大型スーパーが低価格で仕掛けてきた時に、小さな店がそれに真っ向から対抗すると木っ端微塵に粉砕されることになる。勝負は別に相手に合わせる必要はなく、頭を使って自分のよく知る路地に誘い込んで戦いを優位に進める必要がある。
 小雪はあえて雑貨などの安売りをやめて、品数を絞り自分が一番得意な美容分野に特化することに。

シャッターが下りていない店には秘密がある

 シャッター商店街といえば、なぜシャッターが下ろされたのか、と下ろされたシャッターばかりに焦点が行くが、重要なのは、「下ろされていない方のシャッター」である。逆風の中でも営業を続けられている商店には秘密があるのだ。それは多くの場合、書店の教科書独占販売権や地方紙の公国独占権など、既得権益と呼ばれる「商売のうまみ」として現れる。それを解明していくことが商店街が生き残るためのポイントなる。つまり、自分の「既得権益」を構築して行けばいい。

機械オンチにウェブで売る!?:小さな店の「O2O戦略」

 O2Oとは「オンライン・トゥ・オフライン」で、ネット上での集客をリアル店舗に誘導することである。これは資金が豊富な大手の戦略と思われがちだが、実際には小さな店舗こそが、O2Oを大いに利用するべきだ。なぜなら、スマートフォンの登場と普及で、O2O戦略かかるコストが劇的に下がったからだ。O2Oこそが、逆襲のための強力な武器となる。
 ただし、大きな店とではとるべき戦略が違う。小さな店は「O2O2O戦略」でいかなければ有効に集客できない。

大型船の入れない「青い海」はどこだ?:小さな店の「ブルーオーシャン戦略」

 小雪のO2O戦略は、結局はライバルであるバイバスのドラッグストアに模倣されてしまう。模倣されてしまえば、ランチェスター戦略でいえば、戦力が大きいところに勝てるはずがない。
 中沢は小雪に「ブルーオーシャン戦略」を使ってバイパスの大型船が入って来られない小さな「青い海」を探せと言う。

「美人の街」で顧客を耕せ!:小さな店の「ストーリー戦略」

 一つ一つの店が個別に奮闘したとしても各個撃破されてしまうだけだ。一つとなってお客様を呼び込まなければならない。そのためには商店街を一つにし、街の外からも人を読んでくる「ストーリー」が必要だ。
 小雪は「糸川小町」の伝承から、「美人になれる街」というコンセプトを導き出す。それは、新参のバイパスの商店が入り込みたくても入り込めない「青い海」だった。
 

最大の敵は身近にいた!?

 実は小雪の身近に、「敵」がいた!小雪の戦略がライバルに筒抜けだったのは、そのせいだった!敵とはいったい誰だったのか?
 そして、小雪はどうやって逆境をはねのけるのか?
 小雪の本当の逆襲が、ここから始まる。

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