ディズニーそうじの神様「チャック・ボヤージン」の日本物語

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ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

そうじの神様「チャック・ボヤージン」

本家アメリカのディズニーからやってきた初老の『そうじの神様』でした。数日後、彼は、私たちを仮設事務所のトイレに集合させました。遠巻きに彼を見つめる私たち。なにしろ、その場所は、誰もが足早に通り過ぎたくなるほど泥や汚れにまみれたトイレだったのです。

彼は、おもむろにゴム手袋をはめると、その魔境ともいえるトイレに向かっていきました。誰もが後ずさりして、顔を見合わせます。と、次の瞬間、彼はまるで我が子を抱きかかえるように便器を勢いよく磨き始めたのです。聞こえてくるのは、彼の息づかいとタワシがリズミカルに擦れあう音。長い年月をかけて生成された岩石のように、頑なに汚れがこびりついた床の側溝、変色した便器の縁。それが、彼の手によって、命を与えられたかのように輝きを取り戻していきます。

「これは、なんだ!?」と、私は思いました。自分が見ているのは、今まで思っていたようなそうじとは違う。なにか、別の次元のものを見ているようでした。彼のそうじに目が釘付けになり、彼と同じように自分も手を動かしたくて仕方ない。そんな気持ちにさせられたのです。仲間の社員も、気が付けば身を乗り出さんばかりになっていました。

そして、すっかり、すべてのトイレがまばゆい輝きを取り戻したとき、彼は私たちに振り向き、初めてにっこりと微笑みました。その笑顔の向こう側で、あのディズニー創始者ウォルト・ディズニーも一緒に微笑んでいるように見えました。

そのとき感じた、なんともいえない爽快な気持ち。彼の清掃は、トイレの汚れだけではなく、私たちが持っていた、清掃という仕事に対する抵抗感や劣等感のようなものまで洗い流してくれたのです。

沈み込んでいた私たちのために、ファンタジーとも思えるそうじを見せてくれた人物の名前は、チャック・ボヤージン(Chuck Boyajian)。彼こそ、あのウォルトがこよなく信頼を寄せ、ディズニーの世界で『そうじの神様』と称えられた人物でした。

感想

ディズニーのそうじの魔法のおはなしでした。ビジネス書というよりは感動話のほうが多かったのがあれでした。

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