すベてがFになるより真額田四季と犀川創平の名言紹介

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すベてがFになる (講談社文庫)

●感想

久々に読み返してみたこの作品。真額田四季の圧倒的な存在感、犀川創平の素晴らしい認識・思考力、西之園萌絵の芸術的な発想力。物語のスピード感…。すべてが、緻密に計算されたこの作品は、驚愕せずにはいられない。
瀬名秀明の解説も一読に値する。タイトルの真の意味に気付いた時、そして、その意味さえ無意味にしてしまう真額田四季の思考に触れた時、さらに戦慄を覚える。それ程までに、偉大な作品ではないだろうか。
以下印象深い言葉。

●真額田四季

「真実というものは他人の理解とは無関係です」

「役に立つ、立たないを超えて、現実は我々に干渉します。人間が洗濯をするのは服が汚れているという現実のためです。これが役に立つかどうかは、主観です。クリーニング屋さんには役に立っていますね。それが現実。つまり、あとから遅れて認識される幻です」

「どこにいるのかは問題ではありません。会いたいか、会いたくないか、それが距離を決めるのよ」

「事実なんて、はかないものですね。現実なんて…、本当に一部しか見せてくれない」

「私たちの時間はとても速い…。私たちが個体だと思っているものも、実は液体のように流れているのよ。私たちの時間が速すぎるだけ…」

「死を恐れている人はいません。死に至る生を恐れているのよ。苦しまないで死ねるのなら、誰も死を恐れないでしょう?」

「私には正しい、貴方には正しくない…。いずれにしても、正しい、なんて概念はその程度のことです」

●犀川創平

「そう、僕の認識ではね…、生物の定義は、やはり曖昧だ。自己防衛能力、自己繁殖能力、それにエネルギィ変換を行うこと、それくらいかな…」

「自然を見て美しいなと思うこと自体が、不自然なんだよね。汚れた生活をしている証拠だ」

「どんな時代に生きているかなんて、小事なことだと思うけど…」

「思い出は全部記憶しているけどね、記憶は全部は思い出せないんだ」

「情報が不足しているわけじゃないよ。考えが及ばないだけだ」

「僕は、真実を知っているわけではない。ただ…、科学的に実現が可能な方法があることに気付いただけだ」

「真実に気が付けば、誰でも自信家になれます。自信なんて、小心者のポケットみたいなものです」

「現実の世界は、余分のデータで汚れている。純粋なものはない。全ては複雑過ぎて、曖昧になり、本質が覆い隠される」

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