ブラタモリの人気の秘密は台本にあった!

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時代をつかむ!ブラブラ仕事術

NHKの人気番組『ブラタモリ』。

番組を観た人からよく届く質問は、「あれはアドリブなのですか?」「台本があるのですか?」というものです。出演者がずいぶん自由に動いて、それぞれが好きなことを話しているように見えるからでしょう。

実は、『ブラタモリ』の台本の扱い方には、「想定外」をつくる簡単なコツが潜んでいるのです。

台本はタモリさんにも、一切見せない

『ブラタモリ』では、台本は存在します。それもかなり細かいことまで書いた台本があります。

台本では、アドリブの雰囲気もすべて文字にしていました。
ここで、タモリさんがこう言う――
それに対して久保田アナウンサーがこうリアクションする――
それを聞いて先生が「実は……」と説明を始める――
具体的なセリフをびっしり書いていたのです。

番組一本分の台本は、A4の用紙で30 枚以上。

・・・しかし、この台本を出演者には一切見せていません。
タモリさんにも久保田アナウンサーにもまったく見せていないのです。

なぜか。
どんどん移動しながら撮影するスタイルの番組で、いちいち分厚い台本を確認しながら撮っているわけにはいきません。
「ここはどうやるんだっけ?」などと確認しながらやっていたのでは、リズムが崩れてしまいます。
しかも、台本の流れにこだわると、それをなぞるような撮り方をしてしまって撮影中に起こっている新しい動きを見逃してしまうのです。

そこで尾関Pは、びっしりと書き込んだ緻ち密みつな台本を、「手放す」ことにしました。

「手放す」ことこそが、新しいものを生み出す

カチッと予定通りに撮れたからといって面白くなるとは限りません。想定していないことだから、「いらない」と判断してしまうと、あとで、あれを撮っておけばもっと面白くなったのに……ということはよくあります。

どんなに台本をじっくり作りこんでも、まっさらな自分に立ち返って現場を見つめないと、面白いものを取りこぼしてしまうことがあるのです。

とはいっても、さすがに台本を出演者にまったく見せないというのは、今回の『ブラタモリ』が初めてでした。

もちろん、ひとつのシーンを撮影する前には多少の説明はします。
たとえば、「この先を歩いて左に曲がってください。そこに川があるので何かに気づいてほしいです」と。

でも、それだけです。

回を重ねるうちに、それさえもなくなって、「番組のオープニングです」とだけ言って、撮影が始まることさえありました。

横で見ていると、ぼくとしては「もう少しタモリさんに説明した方が良いのではないか」とハラハラする場面もあったのですが、意外とそれでうまく進んでいってしまいました。

そんなチャレンジが功を奏して、「本当にブラブラしている感じがする」という視聴者の印象につながっていきました。

時間をかけたリサーチで獲得した膨大な情報。

膨大な情報を整理して台本にしながら、最後は台本を忘れてみる。

その結果手に入る「想定外」が、番組を面白くするカギです。

詰め込むことよりも、手放す方が新しいものを生み出す力になるのです。

感想

個人的に大好きな番組のブラタモリ。かなり面白かったです!
テレビ系の本は当たりが多い!企画系の人は特におすすめの一冊です!

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