QED ベイカー街の問題の書評・感想

2238viewskobataku_tkkobataku_tk

このエントリーをはてなブックマークに追加
QED ベイカー街の問題 (講談社ノベルス)

●感想

蘊蓄よりも、「ミステリー」に比重が置かれていた。
ミステリーとしての出来は、「普通」かな。多少無理がある気がしなくはない。杉の都合の良い記憶喪失とかは、ちょっと頂けない。まぁ、全体的に面白いから別にいいんだけど。崇のホームズ蘊蓄もなかなか面白い。ホームズはあまり読んでない。ぜひ、読んでみようと思った。

●内容

あるシャーロック・ホームズの熱心な愛好家(シャーロキアン)の集まり会(メン バー5人)があった。棚橋奈々の先輩緑川友紀子はそのうちの1人だった。街での再会を機に、奈々と崇は会のパーティに参加する。
パーティで坂巻が殺害された。昨年の12月25日には、築地夏代が変死体で見つかっていた。1月13日には、会の会長である堀田が殺害された。愛好会(関係)メンバーが3人殺された。崇は論理的に犯人を導き出す。ホームズの蘊蓄を交えながら。
犯人は、杉泰輔(兄)と阿光里美(妹)であった。が、共犯という訳ではない。杉は、妹は死んだと思い込み、自分の人格の中に「妹」を取り込んでいた。ドラッグを常習していたこともあり、現実、非現実的、夢、記憶…が錯綜していた。
阿光は杉が兄であることを知っていたが、他人として振る舞った。記憶を戻らせるために。ふとしたことで杉が不慮に築地を死なせてしまう。阿光は自殺工作をする。杉が坂巻を襲う。この時点ではおそらく生存(意識はない)。兄が殺してしまったと考えた阿光は、証拠を隠すために坂巻の胸を刺した。杉=辻名(幽霊会員)に気付いた堀田が杉にその話をした。杉は逆上し、殺害してしまった。偽装工作をしたが、堀田が死に際にダイイング・メッセージを残し、計画は破られた。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く