価値観の過渡期における女性の生き様

1641views米山智裕@実践読書家米山智裕@実践読書家

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三度の離婚より結婚が好き

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■まとめ
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”結婚も離婚も、幸せの追求の結果なのです。”

これが著者の思いである。

誰にでも幸せを追求する権利はある。そこに「●●だから」などの条件は付けるべきでない。
等しく皆が持つべき権利だと思う。

でも、本書を通して読んでみると・・・

女性はあまりに代償が大きいと感じざるを得ない。

著者における一番の代償は、『自らの子供を抱くことができない』ということ。

そこに至るまでには、
 - 著者自身が未熟だった
 - 家族が防波堤になりえなかった
 - 周りに相談できる存在がいなかった
など、様々な理由があったと述べられている。

著者は 【自分がワガママ!】と表現してオブラートに包んでいるが、違うように思う。

自分を守ってくれる存在を感じることができなかったから、自分で自分を守るしかなかった。自分自身が壊れないために。

そこが真意なのではないかと思えてならない。

だからこそ著者は、書後半の結婚を考える読者に向けた一節で以下の文を送っているように思える。
↓↓↓
相手に条件を求める前に、まずは自分を知ること。
自分は何が好きで、何が嫌いで、どんなことをどこまで我慢できるのか?どうしても外せないこと、自分にとって最も大事なことは何か?
それをとことん「本当に?」と自分に問う。
↑↑↑

これを読んでいたら、
 それくらい自分を把握しないと押しつぶされてしまうわよ!
 それくらい自分を把握しないと自分と一緒、もしくはもっと重い代償を払うわよ!
 そんな重圧の世の中を、私たち女は生きているのよ!
こんな風にも聞こえてきました。

・母親世代は、世界観や価値観が違う
・核家族化で相談や気軽に頼める相手がいない
・頼るべき夫や彼は、未だに男特有の外思考の価値観の中

孤独感、無力感の風船で圧迫死の恐怖の中を生き抜くには、自分のスペックを知り、慎重に慎重に歩んでいかなければいけない果てしない神経戦。

一人の女性の半生を綴った本でしたが、予想以上に考えさせられる一冊でした。

 女性が胸のうちを思いっきり吐き出せるビジネス
 女性をサポートするビジネス
 同じ境遇の女性を交流させるビジネス
ここの分野をもっと活性化させることが、今以上に必要だと痛烈に感じました。

何かできることがないか考えてみたいと思います。

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■実践すること
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●家族の絆について考えてみる
●関わる人が心情を吐き出しやすい人間性を身につける

感想

男性も女性も価値観が多様化し、女性も男性のように自分で選択して人生を歩めるようにようやくなりつつある現代。
いい面もあると思いますが、男性に比べて女性には背負うものがたくさんあるのも事実。
さらに、男性と違い、女性の場合は、上の世代に手本がまったくいない状況での模索。
そんな、女性にとって過渡期ともいえる時代を生きる女性は、どんな心境で日々もがいているか。
その一端を知るには、とても良い一冊です。

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