生物の本質を語る著者の5つの視点

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動的平衡2 生命は自由になれるのか

 生命の本質は、自己複製ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡にあると語る著者の考えをまとめた本。そこから、注目のネタをまとめました。

生物の本質を語る著者の5つの視点

科学が果たす役割

  • 相関性はありそうだが、因果関係は不明である。このような問題を前に、私たちはどのような立場をとればいいのだろうか。ここにこそ、科学というものを私たち自身の等身大の知性となすべき最も重要な論点が含まれている。

動的平衡とは

  • すべてのシステムは、摩耗し、酸化し、ミスが蓄積し、やがて障害が起こる。つまりエントロピー=乱雑さは、常に増大する。このことをあらかじめ織り込み、エントロピー増大の法則が秩序を壊すよりも先回りして自らを壊し、そして再構築する。生物が採用しているこの自転車操業的なあり方、これが動的平衡である。

遺伝子は方向性を定めるのみで、自由である

  • 遺伝子は音楽における楽譜と同じ役割を果たしているにすぎない。記された音符の一つ一つは同じでも、誰がどのように演奏するかで違う音楽になる。遺伝子はある情報で私たちを規定するのと同時に「自由であれ」共言っている。そう考えた方が、私たちは豊かに生きられるのではないだろうか。

ミクロはサイコロを振らない

  • 少なくともミクロの世界では宿命も運命もありません。因果律も決定論もないのです。そこにあるのは共時的な多義性だけです。サイコロさえも実はふられているのではないのです。

ヒトは逸脱している

  • すべての生物は自らの分際を守っている。ただヒトだけが、自然を分断し、あるいは見下ろすことによって分際を忘れ、分際を逸脱している。

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