一橋大学生による入社1年目の教科書の書評・感想

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入社1年目の教科書

概要

本著は、現在30代半ばである岩瀬氏の圧倒的に突き抜けた経験をもとに、新入社員に対し、チャンスをつかみ、突き抜けた成長を実現するために日頃どう行動するのがよいかという指針を示した本である。この岩瀬氏の経験の圧倒的な突き抜け度は、東大法学部在学中に司法試験に合格した後、ボストン・コンサルティング・グループで勤め、ハーバードMBAを成績優秀者として修了し、現在新進気鋭のベンチャー企業の経営者として活躍する、という経歴から明らかであろう。この圧倒的な経験の中で、岩瀬氏自らがチャンスをつかみ、突き抜けた成長を実現する肝となった行動原則が、本著に指針として取り上げられている。

興味深いところ

本著で興味深い点は、経歴からみると非合理的な行動を好まないと思われる岩瀬氏が、単純作業やカバン持ち、宴会芸といった一見すると非合理的に思える活動にも、積極的に取り組むべきであると指摘している点である。

この興味深い指摘の背景には、これらの活動が将来の成長機会の獲得や、成長機会を活用するヒントを得ることにつながる、という岩瀬氏の考えにある。前者の典型的な例は、「単純作業(p30~33)」である。この「単純作業」の意義について、岩瀬氏は、もしある社員が他の人よりも単純作業を早くこなしたり、与えたれ単純作業に付加価値をつけたりすることができれば、その社員は上司に認められ、よりチャレンジングな機会を獲得することができる、としている。また、後者の典型的な例は、「カバン持ち(p34~37)」である。この「カバン持ち」の意義について、岩瀬氏は、ある社員が上司のカバン持ちをすることで、その社員は一流のビジネスパーソンの持つ「視点やビジネスマナー、立ち振る舞い(p37)」を学ぶことができ、この学びが将来成長機会を得たときの取り組み方のヒントとなる、としている。

本著の読み方

本著は、「チャンスをつかみ、突き抜けた成長を実現する」ために自らの日々の行動を反省(Reflective)する契機として、読み進めることが望ましいと考えている。「2 メールは24時間以内に返信せよ(p23~25)」を例とすると、

「あっ、そういえばメールを24時間以内に返すことってできてなかったよな。相手に好印象をもっていただければ、より成長機会を獲得できるようになるから、これから気をつけよう。」

という風に、本著を読みながら自らの行動を反省する。このように自分の行動を反省する契機として活用すると、より本著を効果的に活用できるのではないかと考えている。

レビュアーの性格

 本レビューは、「How to本」を普段読まず、かつ仕事経験のない国内MBA生によって書かれている。このため、仕事経験のある方から見ると、甘いコメントがあるかもしれないが、この点はご了承いただきたい。

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