国家論

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国家論―日本社会をどう強化するか (NHKブックス)

 国家とはその本質において暴力装置であり、その実態は税金を取り立てることによって生活している官僚である。
 国家は資本主義社会において強者と弱者の交換の間を取り持つという役を担った存在である。その存在がなければ強者が弱者から交換などせず奪えばいいはずだ。特に強者と弱者がそれぞれ資本家と労働者ならばその交換するものは労働力商品であり、形式上は平等だが実際は資本家は労働力商品以上のものを儲けており、搾取している構造になっている。資本はさらに儲けることを考え巨大化していき、その結果人間疎外(今風にいうとブラック企業化)が発生する。労働者が反抗して資本主義に対抗する思想としてイスラーム原理主義やアンチグローバリズムが進んでしまうと、国家は間を取り持って搾取できないので資本家に労働者に対する譲歩を迫っている現状。労働者から見ると、国家は我が国のため我が民族のため、つまり愛郷主義のためと主張し所得の再分配や社会福祉の機能を果たしてくれているように見える(確かにその一面もある)が、実際はただの間を取り持って資本家や労働者とは別の階級として社会から搾取しているにすぎない。労働者はこの国家やその発行する貨幣を神格化(偶像崇拝)しがちになりがちだが、国家を必要悪だと割り切り、最低限の付き合いにしていく姿勢が大事である。その付き合い方は社会(人間・共同体のネットワーク)を強化することである。社会を強化することで資本家に譲歩を迫らせ、国家が暴力性を出したときは不信任を突きつけ抑制する。(ただし強化の仕方までは難しいとだけで具体的な言及はされていない)
※神学の内容に見られることの類似性によって論はすすめられているが、まとめではその流れは省いた。

感想

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国民国家とグローバル資本主義について
http://blog.tatsuru.com/2012/12/19_1126.php

「国家とはその本質において暴力装置であり、その実態は税金を取り立てることによって生活している官僚である。」
という主張の是非については深く言及していないが、この筆者が実際に霞ヶ関で感じたことなのだろう。

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