人類が生まれるための12の偶然とは?

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人類が生まれるための12の偶然 (岩波ジュニア新書 626)

1 宇宙を決定する「自然定数」が、現在の値になったこと

基本の4つの力、中性子や陽子の質量といった「自然定数」の値は、どんな値になってもよかったはずですが、宇宙が今の姿となり、生命を誕生させるのにふさわしい現在の値に、なぜか決まりました。
そうなった理由はわかっていません。

2 太陽の大きさが大きすぎなかったこと

もし太陽が現在の10倍以上の質量なら、強力な紫外線を放出するため、その周囲に惑星は生まれませんでした。

3 太陽からの距離が適切なものだったこと

太陽からの距離が近すぎると、金星のように水を蒸発させ、生命が生きられない環境になってしまいます。逆に遠すぎても、過酷な環境になります。

4 木星、土星という2つの巨大惑星があったこと

もし巨大惑星がなかったり、一個だけだったとしたら、恐竜を滅ぼしたような巨大隕石の衝突が増えていたでしょう。そうなれば地球は、高等生物が進化できる環境ではなかったはずです。
逆に、巨大惑星が3つ以上あると、地球も含めて他の惑星が致命的な影響を受けていました。

5 月という衛生が地球のそばを回っていたこと

月がなければ、地球の自転はもっと早くなり、一日のサイクルはずっと短くなっていました。また、そのために強風が常に吹き荒れるような環境は、生物にとってはかなり過酷なものになっていたはずです。

6 地球が適度な大きさであったこと

もし地球が、火星ほどの大きさだったとすると、現在の火星がそうであるように、生命の維持に必要な大気は全て逃げていってしまったでしょう。
また、そこまで小さくない場合でも、小さい惑星につきものの、隕石の頻繁な衝突、低酸素状態などへの対応は、生物にとって大きな負担になっていたはずです。

7 二酸化炭素を必要に応じて減らす仕組みがあったこと

地球誕生直後、温暖化物質である大気中の二酸化炭素を減らさなければならないときに、プレートの移動や大陸の誕生というメカニズムが働き、効果的にそれを行いました。
さらにその後も、太陽の明るさが増すのと並行して、海がすこしずつ二酸化炭素を吸収し、地球の温度上昇を防ぎました。

8 地磁気が存在していたこと

地球に地磁気があり、その地場が銀河宇宙線や太陽風などの危険な放射線を防いでくれたことは、生命が誕生し、存続する上で、大きな意味を持つものでした。

9 オゾン層が誕生したこと

オゾン層もまた、紫外線という非常に危険なものから生物を守ってくれました。オゾン層がなければ、強力な紫外線が降り注ぎ、生物が陸上に進出することは非常に難しかったでしょう。

10 地球に豊富な液体の水が存在したこと

液体の水には多くのユニークな性質があります。それらの性質は、この惑星に生命が誕生し、生存を続けていく上で、非常に重要な意味を持っていました。

11 生物の大絶滅が起きたこと

地球上の生物は、大絶滅という出来事を何度も経験して来ました。この想像を絶する悲劇が起きなければ、恐竜の繁栄も、そしてその地位を引き継いだ哺乳類の反映もなかったことは間違いありません。そうなれば、もちろん人類の誕生やその反映もありませんでした。

12 定住と農業を始める時期に、温暖で安定した気候となったこと

過去65万年ほどの地球の気候を見ると、温暖で安定した時期よりも、寒冷で不安定な時期のほうがほとんどでした。
しかし地球の気候は、人類が高度な社会を築く条件を整え始めた約1万年前、突然、現在のような温暖で安定的なものになったのです。

感想

途方もないスケールのお話で、とてもワクワクしながら読み通しました。
よくまとめられている本で、今回まとめた内容以外にも面白い記述が多いので、興味がある方は是非一読を。

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