何があの企業を飛躍させたのか?会社がブレークスルーする瞬間とは

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ブレークスルーの瞬間 何があの企業を飛躍させたのか (KINDAI E&S BOOK)

会社がブレークスルーする瞬間

  • 1つの企業にとっての"ルビコンを渡る瞬間""桶狭間の瞬間""赤壁の戦いの瞬間"をいくつか取り出し、「考察を加える」ことは「価値がある」ことではないか、今後への何らかのヒントが得られるのではないか。得られるものがあるなら、それを見てみたい。そう考えて、いくつかの企業の"ブレークスルーの瞬間"を短い読み物にし、オムニバスに並べたのが本書である。

  • 本物のプロの経営者は、「大局観」を持って、普通の人には分からない一手をビジネスシーンにおいて打ち出すのである。ビジネスのこと全体を、あるいは、ある会社がどう動くか、その結果どうなるのか、あの競合会社との戦いに勝てるのか、といったことを予測するのは非常に難しい。むしろ不可能に近い。しかし、ビジネス将棋指しは、現実に高い確率でそれをやり遂げてしまうのである。

  • アメリカ人のビジネスマンは教養の感じられない日常会話的英語は聞きもしない。どこかの英会話学校のコマーシャルではないが、皿洗いをして覚えたスラングだらけで文法無視の英語は、ビジネスの場では聞いてくれない。~(中略)~私の下手だが文法の正しい英語を、彼らは一生懸命聞いてくれた。この英語のルーツはどこにあるかというと、中学・高校時代に学校で習った英語や、受験英語である。日本の英語教育は実際に役に立つ。

  • ブランディングの基本は隙をつくらないということである。隅々まで徹底されていることがものすごく重要である。たとえ商品がどれだけよくても、カタログの紙が安ければそれだけで購買意欲が損なわれてしまうのだ。言い方を変えれば、ブランドの基本は"いいものがある"ということではなく"悪いところがない"ということかもしれない。

  • 売上げだけで見るとヤマダ電機のほうが圧倒的に大きいが、戦略、オペレーションの質、高い利益率と、どれをとってもヨドバシカメラは他の量販店とは一線を画し、優れているといえる。

  • カメラ量販店のマーケティングは、それまでの家電量販店と全く異なっていた。ロードサイド型との比較でよくレールサイド型と言われるように、彼らの戦略は、ターミナル駅のそばに大型店を出店し、カメラの安売りで集客力を高め、扱い品目を増やしながら売上げを高めていくというものである。

  • 営業マンは「売る」ことによって評価されるため、商品やサービスを本能的に「売ろう」とすることが多い。しかし、目先の「売る」ための「戦術」と、1000億円規模の大きなビジネスを作るための「戦略」とは全く異なるものである。マラソンを考えてみてほしい。ランナーは最初から最後まで全力で走るのではなく、最初は先頭グループの後ろについていって、○キロ地点で勝負をかけるといった、戦略と戦術の使い分けを当然のように行う。ところがビジネスでは皆、戦略と戦術をごちゃごちゃにし、最初から全力で売りに行こうとしてしまう。「戦略」は「戦術」の延長戦上にはない。戦略上は、ときに「売らない」という選択肢(戦術)を取ることが近道の場合もある。「当初1~2年は積極的には売らない」というデシジョンを下したときこそが、ウェブマネーの"ブレークスルーの瞬間"であった。

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