経験のあるおじさんが行き着いた、普遍的な6つの教え

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「おじさん」的思考 (角川文庫)

 今や時代遅れと言われる「正しいおじさんとしての常識」を擁護しつつ、世の中の出来事に処すべき思想的態度を教えてくれる本。こういうフトコロの大きな大人になりたいものです。

経験のあるおじさんが行き着いた、普遍的な6つの教え

① 白黒つけたがる「子ども」、それを共に飲み込む「大人」

  • 矛盾した二つの要請のあいだでふらふらしているのは気分が悪いから、どちらかに片づけてすっきりしたい、話を単純にしてくれないと分からないと彼らは言う。それは「子ども」の主張である。「武装国家」か「非武装中立国家」かの二者択一しかないというのは「子ども」の論理である。ものごとが単純でないと気持が悪いというのは「子ども」の生理である。 「大人」はそういうことを言わない。

② 成熟とは変幻自在

  • 相手と自分の社会的関係、親疎、権力位階、価値観の親和と反発…それは人間が二人向き合うごとに違う。その場合ごとの一回的で特殊な関係を私たちはそのつど構築しなければならない。 場面が変わるごとにその場にふさわしい適切な語法でコミュニケーションをとれるひとのことを、私たちは「大人」と呼んできた。 そのような場面ごとの人格の使い分けをかつては「融通無碍」と称した。それが「成熟」という過程の到達目標のひとつであったはずである。

③ 他者との物語を受け入れられる強さ

  • 「大人」というのは、「いろいろなことを知っていて、自分ひとりで、何でもできる」もののことではない。「自分がすでに知っていること、すでにできることには価値がなく、真に価値のあるものは外部から、他者から到来する」という「物語」を受け容れるもののことである。

④ 人にものを学ぶときの基本的なマナー

  • それはまず自分の知っているすべての技術や情報をいったん「リセット」して、師から伝えられることを受け容れることのできる「タブラ・ラサ」の状態になることである。「白紙」の状態になった人間だけが、その狭隘な枠組みに邪魔されずに師の教えを習得する資格を得る。

⑤ 授業を聞くことの重要さ

  • 授業を聞くのを止めてしまうというのは、とても深刻なことだ。知識が身につかないからではない。「ものを習う」ための基本的なルールが身につかないからである。

⑥ イノセンティブとペナルティ

  • 経験的に言って、人間はプラスのインセンティブがあったからといって必ずしも「よいこと」をするわけではないが、ペナルティがなければほとんど必ず「悪いこと」をする。

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