愛着障害~子ども時代を引きずる人々タイプ別の特徴~

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愛着障害~子ども時代を引きずる人々~ (光文社新書)

 愛着を受けなかった子は、性格的に苦労する話が、性格を把握する上で、面白かったので、まとめてみました。

親の愛

親という安全基地

  • 親から受け入れられ、評価されることで、子どもの自己肯定感は高まる。それだけでなく、親を安全基地として支えにすることができ、それが、その人の安心感を高め、他の人との関係においても、生産的で前向きな関係を結びやすくなる。

安全基地とは

  • 安全基地とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在である。そして、外の世界を探索するためのベースキャンプでもある。トラブルや危険が生じた時には、逃げ帰ってきて、助けを求めることができるが、いつもそこに縛られる必要はない。良い安全基地であるためには、本人自身の主体性が尊重され、彼らの必要や求めに応えるというスタンスが基本なのである。

安全基地が無いと、混乱した人生を歩みやすい

  • 安全基地を持たない人は、状況をよく見定める余裕を失い、誰彼なく身近にいるひとを安全基地と錯覚して、それに縋りつこうとする。その結果、不安定な関係のなかに、自分の身の置き所を求めようとして、裏切られたり傷つけられたりし、いっそう人生を混乱させていく。

タイプ別の特徴

不安型は、気にしすぎ。

  • 不安型の人は、自分が相手に送るメッセージに、相手が大きな関心をはらっていると思い込みがちである。「相手によく思われたい」という自分の努力に対して、相手も同じくらい気に留めてくれていると期待するのである。しかし実際には、周りの人は、本人が気にするほど相手のことを気にしておらず、送られてきたメッセージにさえ気づかないことが多いのだ。

恐れ・回避型は、頼りたいけど、苦手。不器用。

  • 恐れ・回避型は、疑り深く、被害的認知に陥りやすいという傾向がある。自分をさらけ出すのが苦手で、うまく自己開示できないが、人に頼りたい気持ちも強い。不安型の人のように器用に甘えられない。さりとて、回避型の人のように超然とばかりもしていられない。人間嫌いなのに、人と関わり、相手を信じようとするばかりに、そこで傷つく人も多くなる。親しい関係になって、相手を求めたい気持ちが強くなるほど、うまくいかなくなる。相手の些細な言動も、自分を蔑ろにしているように受け取ってしまい、信じられなくなってしまうからだ。

人間関係を築く安定型、自己を律する不安定型

  • 安定型の人は、人とのかかわりや絆のなかでそれを乗り越えようとするのに対して、不安定型の人は、ある特定の価値観や信念にしがみつくことで、貧弱な自己イメージを払拭し、人生の意味を手に入れようとするのである。

考えすぎないと否定的にならない

  • 否定的認知を脱するには、「全か無か」といった二分法的な認知ではなく、清濁併せ呑んだ、統合的な認知がもてるようになることである。すなわち、何か嫌なこと、思い通りにならないことがあった場合、それを徹底的に否定し、ネガティブな感情に過剰にとらわれてしまうのではなく、事態を冷静に受け止め、「そうなって良かったこともある」という、試練や苦痛からも前向きな意味を見出そうとする姿勢が必要なのである。

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