ぎょうれつのできるすうぷやさんの絵本ストーリー

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ぎょうれつのできるすうぷやさん

 山の動物たちが鼻をくんくんさせながら集まってきました。おいしそうなにおいをたどっていくと、知らない家の門にぶつかりました。そこには「入るべからず 恐ろしい魔女の家」と札がかかり、いばらの垣根がありました。それを見てみんながふるえあがると、小さなハリネズミくんは門の隙間から中に入っていってしまいました。

 ハリネズミくんがいばらの垣根を通り過ぎると、とても小さい家に小さなトカゲのおばあさんがスープを煮ているのが見えました。ハリネズミくんが家の中をのぞいていると、「門に入るべからずって書いてあったろ」と魔女の服を着たトカゲのおばあさんはおこりました。「字が読めないの」とハリネズミくんが言うと「しかながないね」と言ってスープをわけてくれました。かぼちゃのほっこりとしたおいしいスープ。「おばあさんは魔女なの?」ってハリネズミくんが尋ねると、トカゲのおばあさんは笑って、「魔女の家って書いておけばみんなこわくて入ってこないだろ。においでつられてみんなで来られたらトカゲの小さななべではたりないよ」と答えました。ハリネズミくんはスープのお礼に畑でお豆の収穫の手伝いをしました。ハリネズミくんは明日もまたひとりで手伝いにくるとトカゲのおばあさんに約束しました。

 次の日、山のみんなが門の前で隠れていると、ハリネズミくんがやってきて「今日はおまめのスープ」と言いながら中に入っていきました。それを聞いたみんなは追いかけました。モグラくんが門の下にトンネルを掘り、みんなが後に続きました。どんどん、どんどん掘り進んでいくと、ハリネズミくんとトカゲのおばあさんがいるところに出ました。「ぼくらもスープが飲みたいよ」というとトカゲのおばあさんは小さい小さいトカゲ用のなべから、ひとさじずつスープをわけてくれました。ひとしずくのスープを口に入れたとたん、全員のおなかがぐうううううー。トカゲのおばあさんは笑って、「おかわりがほしければ作ってあげるけど、みんなわたしの手伝いができるかい?」というとみんなは喜んで手伝いました。クマさんは自分の家から一番大きなおなべを持ってきました。そのおなべを使ってみんなでスープを作りました。おばあさんが味を整えるとあたりにふわぁりとおいしいにおいがひろがりました。「なんだか魔法みたいだな」とみんなは感心。みんながぺろりとスープをたいらげると、「みんなが手伝ってくれるならまた作ってあげるよ」とおばあさんは言いました。

 次の日からおばあさんのスープを飲みたいという動物たちの行列が門の前にできました。いつの間にか、いばらで閉じていた門は開き「とかげの魔女のスープ屋」の看板がかかってありました。

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