西村 賢太、芥川賞受賞作「苦役列車」の書評・感想

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苦役列車

日雇い労働での日々。西村 賢太の私小説。北町貫多シリーズ。

日雇い労働者として、バスで運ばれた先の現場で小銭を稼ぐ貫多。家賃の滞納はすれども、ソープに通うための貯金はコツコツとする男。
そんな貫多に、労働先で友人らしき人が出来きて……。

貫多は、お金はないけど、風俗に行くのは諦めない、という情けなくも愛すべき男です。
ただの日雇い労働者の苦労話かと思いきや、結構笑えるような部分もあったりで、単なる暗い私小説ではありません。
といいますか、全体的に暗い感じはしません。あるいみ貧乏青春小説、とも言えなくはないような。でも、そこいら辺の青春小説のように、甘っちょろくはありません。

著者の西村 賢太氏は、最近クイズ番組などでも活躍していますね。

小説なのであまりくわしくまとめるとネタばれになってしまうので、短いですがここらへんで。

感想

読んでいてどうしようもない男だなあ、と思うのですが、憎めない男です。風俗に通うためのお金はきちんと貯めるという、今ではちょっと珍しいような、男の中の男(笑)
合っていないようで合っている、一人称の「ぼく」がなんとなく可愛いです。他の作品も読みたくなりました。

苦役列車

苦役列車

  • 西村賢太

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