17の頃の気持ち

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ガールズ・ブルー (文春文庫)

 精一杯に生き、悩みつつも、プライド高き落ちこぼれ高校生達の、切ない青春群像小説の中から、心に残る部分を抜き出してみました。いつまでも、心のどこかに置いておきたいです。

心に残る言葉たち

  • 今がいい。今が楽しい。 ずっとこのままでいたい。 時が、還流すればいいと思う。 流れ去っていくのではなく、ぐるぐるとただ、巡り流れてくれればいい。 あたしたちは、いつまでも今のあたしたちだ。 時々本気でそうおもう。 同時に、突き抜けたい、遠くに、高く、この街を突き抜けて、今までと全然別の自分を見つけたい。そう思う。 真反対にある二つのものを、同時に手に入れる魔法ってないだろうか。

  • 他人に対し、かわいそうと泣くことに、人はもう少し慎重でなければならないのだろう。 助力できるなら、救えるのなら、最後まで支え続ける覚悟があるのなら、泣けばいい。 無責任な涙は……勝手に泣いて、かわいそうがって、自分の気持ちだけ浄化して 微笑んでサヨナラなんて、あまりに無責任だ。 無責任な覚悟のない優しさは、ただの憐れみにすぎない。

  • 自分を愛して何が悪い。十七歳のあたしたちに、均等に与えられている今を、愛するのも憎むのも疎むのも受け入れるのも自由だ。睦月のように、目指し、励み、やがては到達する夢も目標もないけれど、あたしは無条件で今のあたしを受け入れ、愛している。

  • あんたは、負けないよ。負けたことなんて、一度もないじゃないか。美咲だけじゃない。あたしたちは、負けないのだ。しょっちゅう酸素吸引器や点滴のお世話になっていても、万引きを疑われても、「いくら?」と、おじさんに尋ねられても、高校を退学させられても、負けてしまうわけには、いかないのだ。

  • あたしたちの前には、長い長い時間がある。それなのに、今しか着れない浴衣も、今しか感じられない歌も、今しか愛せないものもある。今だけがよければいいなんて、思わない。でも、過ぎていく時を惜しむことも、これから来るときに怯えることもしたくない。したくないのだ。
  • 感想

     魅力的なのは、地方都市の落ちこぼれ高校で、個性的な理穂、美咲、如月が、17歳の夏を葛藤しながら自分らしく生きていくことだ。
     17歳の頃は、自分を見失いがちなんだけど、それでも、あの3人は中途半端な所を残しつつも、自分らしく生きていく所がよかった。

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