ボケる広辞苑、ツッコミをいれる著者「日本語漫才」

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広辞苑の中の掘り出し日本語

著者の永江朗氏は、数々の著作をもつ文筆家。現、早稲田大学文学院教授。
広辞苑という日本語の海に飛びこみ、日本語の奥深さを語る…。
というような本ではありません。

日本語漫才

舞台に登場するのは2人。
博学ながら、古臭く、まじめな物言いをする広辞苑。
容赦なく、ツッコミを入れる永江氏。
いってみれば、【日本語】をネタにした漫才が展開されるのです。

芸術は長く人生は短し(げいじゅつはながく じんせいはみじかし)

例えば、【芸術は長く人生は短し】という言葉を取り上げています。

広辞苑では、

[(もともとヒポクラテスが医術について言った語で、「医術の修行には人生は短すぎる」が原義)

[人の命は短くはかないものであるが、すぐれた芸術作品は永遠の生命を保っている。と説明されているそうです。永江氏はツッコミをいれます。

  • 原義とは意味がまったく違う
  • 芸術作品は時代によって評価が変わるので、永遠の生命を保つものか?
そして、とんでもない文章でしめくくってしまうのです。

[ある人が登山道の脇でうんこをした。埋める代わりに、周囲の石を積んで隠した。翌年、同じ場所を通ると、大きなケルンができていた。あとで通った人が、ケルンだと勘違いして石を積んだのだ。なかにあるのはうんこなのに。

無知を笑い飛ばしてしまう本

本に取り上げられた日本語は、聴いたことのない言葉や、間違った意味で使っている言葉ばかりで、自らの無知が恥ずかしい気持ちになります。でも、そんな気分すら笑い飛ばして、日本語という言葉の変化を楽しむ本です。
感想

ほーっと感心して、最後はお腹を抱えて笑うばかりです。
永江さんの軽妙な文章を存分に楽しめます。

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