サービスで大切なのはソーシャル「和」

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ソーシャルエコノミー 和をしかける経済

ソーシャルエコノミーとは

「和」を最大化していくには、利益第一ではコミュニティが硬直化してしまうらしい。一見、コミュニティに必要のなさそうな人がいてこそ広がる「和」があるということを、どなたも指し示されていたように思う。だから、短期的にすぐ儲けを出したいという方からすると、この本はまどろっこしいかもしれない。コミュニティを育てることは、人や町を育てることのように、成果はすぐに現れないことのほうが多いからだ。でも問題は、その先にあるエコノミーの発動だ。コミュニティが梃になって発動するエコノミーが一度まわりだすと、その規模は思いもかけないものになっていく。私たちはそれを、ソーシャルエコノミーと名づけた。

もこみちからわかる特定のみんなの反応

同じ箇所に反応する「特定のみんな」というのは、ネット上に必ずいる。自分と似た物好きたちが必ずいる。『MOCO’Sキッチン』は、そんな人気を集めたコーナーだ。速水もこみちさんが料理を作る時、オリーブオイルを多用する。それはもう、突っ込まずにはいられないほど、たっぷりと。そこにネット上の「特定のみんな」が反応した。彼がオリーブオイルを取り出すたびに、ツイッターが賑わう。

「オリーブオイル、キター!」
「仕上げに追いオリーブ、キター!!」
「今日は大豊作!」

なんだかよくわからないテンションが、そこに漂う。

『MOCO’Sキッチン』の人気は、複合的だ。「みんな」を相手につくられているテレビの中に、ネット上の「特定のみんな」を意識した間合いが隠し味になっている。見ているだけだった頃より、ソーシャルメディア的に反応できて刺激的。自分も「オリーブオイル、キター!」と書き込めば、「特定のみんな」との一体感が味わえる。だが、リビングに家族の誰かがいても、家族はそんなシーンに興味さえ示さないだろう。「オリーブオイルをかけた」だけのこと。私たちはその時、家族とテレビを見ているのではない。「特定のみんな」と見ているのだ。テレビはみんなのものではなくなった。

よく私たちは、「最近テレビを見なくなった」とか、「最近テレビがおもしろくなくなった」というが、テレビ自体はそんなに変わっていない。見はじめれば相変わらずおもしろいし、引き込まれもする。変わってしまったのは、「おもしろいと感じあえる人たち」とのつながりの登場だ。

感想

もこみちやニコニコなど分かりやすい事例が豊富で結構面白かった。でも装丁がしょぼいのがかなり残念。

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