ブラック企業が若者を食い物にする手口

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ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

就職活動が本格化するからだろうか、書店で平積みされていた本書が気になり購入。

ブラック企業が若者を食い物にする手口、社会的損失について言及し、個人・社会全体でとるべき対策・戦略を逓減する一冊

ブラック企業は大量採用とその後の選別により若者を使い捨てる。

人格を否定する研修・ハラスメント、インセンティブをぶら下げる事で正当化される過酷な長時間労働。
本書ではそう言った企業を時に実名で取り上げ問題を明確化している。
仮名でも「ああ、あの企業だな」と勘づける事例も多いが。

こうしたブラック企業は本書によれば次の様にパターン化される

「選別」 大量採用の後使える人間のみを残し、残りには退職を強要する
「使い捨て」大量採用、その後心身が摩耗し働けなくなるまで酷使する
「無秩序」職場の崩壊 パワハラ セクハラの横行

この大量採用に用いられるのが、基本給の誇張(月80時間の残業代を最初から基本給に織り込んでいる)
試用期間を悪用した偽装正社員採用(すぐに正規雇用ではなくなる)

これらはさらにいくつかのパターンに細分化出来る。(本書を参照されたい)

ブラック企業は法的リスクやコストを最小化したいので、解雇という手段をなるべくとりたくない。

そこで自己都合の退職に追い込むべくいくつかの戦略がとられる。
例えば意図的にうつ病に追い込む。トラウマを植え付け法的手段に訴える気持ちを無くさせる。
カウンセリングに見せかけて退職に追い込むなど

こうした問題は企業と個人の間にのみ影響があるわけではない。

有益な人材がつぶされる
精神病治療の医療コスト
などの社会的コストとして国家にも転嫁されている

ではどうすればいいのか?

個人として取れる対策は追いつめられる前に戦略的思考を身につける事。だ
自分が悪いと思わない
会社を疑う
境遇を諦めない
労働法・専門家の活用

そして企業と争う場合にはハラスメントの証拠を集めるなど、普段から準備を進めておく必要がある
(また本書では上記の個別のパターンについても言及されている)

こうしたブラック企業がはびこる背景には日本独特の就職活動があると筆者は指摘している。

自己を緩やかに否定し、企業が求める自己を作る「自己分析」
大学が就職浪人を容認する姿勢を取っている事などである。

就職活動を控える人、内定先がブラック企業の可能性があり不安を感じる人に薦めたい一冊

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