PHP研究所「黄金のバンタム」を破った男の出版社まとめ

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「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)

「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを2度破り、日本ボクシングの黄金時代を築いた名チャンピオン・ファイティング原田。『「黄金のバンタム」を破った男』 (百田尚樹著/PHP文芸文庫)は、ライバルたちとファイティング原田との激闘の軌跡を描いた傑作ノンフィクションです。日本の青春、選手たちの青春の勃々たる熱気がストレートに胸を打つ感動長篇。ぜひ、ご一読ください。

以下、著者の百田尚樹氏からのメッセージを紹介させていただきます!

著者メッセージ

1945年、日本は戦争で300万人もの尊い命を失い、国内を焼け野原にされた。そして独立国としての主権を奪われ、7年にわたり連合国に占領された。国民は打ちひしがれ、自信を失った――。
しかしそんな日本人に活力を与えた男たちがいた。中間子論で世界の物理学界を驚倒させ、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹、敗戦国の選手としてオリンピック出場を阻まれながらも驚異的世界記録を樹立した水泳の古橋廣之進、そしてこの物語のテーマであるプロボクシングの舞台で世界フライ級チャンピオンとなった白井義男だ。彼らは世界に「日本人ここに在り!」と知らしめ、国民に勇気と誇りを与えた。

現代はボクシングの世界チャンピオンは70人以上もいて、それこそ石を投げればチャンピオンに当たるくらい値打ちの低いものになっているが、当時は違った。チャンピオンは世界にわずか8人。当時、世界のレベルは怖しく高く、日本人ボクサーがチャンピオンになるのは不可能と言われていた。それだけに白井の偉業は光る。

しかし白井が王座を奪われた後、再び世界の壁は厚くなり、多くの日本人挑戦者がその壁に跳ね返された。

8年後の昭和37年、19歳の青年、ファイティング原田が世界王座を奪回した時、日本人はこの快挙に熱狂した。敗戦の混乱期から立ち直り、再び世界の国々と肩を並べようと頑張っていた国民の多くは、徒手空拳で世界と戦うファイティング原田の姿に自らを投影させた。

原田は人々の期待を一身に背負い、3年後、史上最強チャンピオンと言われていた「黄金のバンタム級」ことエデル・ジョフレを破るという歴史的勝利で二階級制覇を成し遂げた。人々はこれを自らの誇りとした。これ以後、原田の防衛戦のテレビ中継は「国民的行事」となり、その全試合が視聴率50パーセントをマークするという信じられない記録を残した。これは1960年代という熱狂的な時代を背負って戦い抜いた、1人のボクサーの戦いの軌跡を綴ったノンフィクションである。

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