日本軍の戦争の敗因から学ぶ失敗とは?ビジネスに役立つ組織論。

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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

戦略上の失敗要因分析

いかなる軍事上の作戦においても、そこには明確な戦略ないし作戦目的が存在しなければならない。目的のあいまいな作戦は、必ず失敗する。それは軍隊という大規模組織を明確な方向性を欠いたまま指揮し、行動させることになるからである。本来、明確な統一的目的なくして作戦はないはずである。

狭くて進化のない戦略オプション

日本軍の戦略オプションは米軍に比べて相対的に狭くなる傾向にあった。昔から緒戦の決戦で一気に勝利を収める奇襲戦法は、日本軍の好む戦闘パターンであった。

アンバランスな戦闘技術体系

ある部分は突出してすぐれているが他の部分は絶望的に立ち遅れているといった形で、一点豪華主義だが、平均的には旧式なものが多かったといえよう。その典型的な例を「大和」と「零戦」に見ることができる。

属人的な組織の統合

近代的な大規模作戦を計画し、準備し、実施するためには、陸・海・空の兵力を統合し、その一貫性、整合性を確保しなければならない。個々の戦闘においても、歩兵、砲兵の銃砲火器や飛行機、戦車など大量の総合戦力を統合できる組織・システムが開発されていなければならない。この点でも米軍はすぐれた統合能力を発揮し、日本軍を圧倒した。

学習を軽視した組織

およそ日本軍には、失敗の蓄積・伝播を組織的に行なうリーダーシップもシステムも欠如していた。

日本軍の弱さ

日本軍の例で見ると、目的の不明確さは、短期決戦志向と関係があるし、また戦略策定における帰納的な方法とも関連性を持っている。明確なグランド・デザインがない場合には、戦略オプションも限定された範囲のなかでしか生まれてこない。短期決戦志向や全体としての戦略目的が明確でないとすれば、バランスのとれた兵器体系は生まれにくいであろう。それはまた、組織の目標と構造の変革を行なうダブル・ループ学習を制約することにつながる。人的ネットワークを中心とする集団主義的な組織構造は、人間関係重視の属人的統合を生み出すし、業績評価においても、結果よりも動機や敢闘精神を重んじることになる。

感想

戦争から学ぶことがたくさんあります。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

  • 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
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