児童精神科の先生から学ぶ! 子育てをする上で知っておきたいポイント

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子どもへのまなざし

児童精神科の先生が書かれた育児書。
子育てだけに限らず、人を育てる上での心のあり方としても有用だと思いました。
分厚い本だったので文字数の都合上、一部のまとめしか載せてませんが、学識が豊かでありながら非常に読みやすかったです。

乳幼児期は人格の基礎をつくるとき

乳幼児期は、その人間の将来を大きく左右する、特別な意味がある時期。
乳幼児期は、基礎工事の時期。例えて言うとそのあとの小学校~大学、大学院、留学などは後から作っていく建築の部分。後から作っていくものほどやり直しはきくが、基礎工事は建物がたったときには何も見えなくなってしまう。けれど、しっかりした建物かどうかは基礎工事なしには考えられない。
この時期の意義、価値、責任の大きさはとても重たい。
高等教育はあとで勉強し直しが聞くが、30歳になって保育園、幼稚園に入り直すことなんて絶対にできない。

この時期は、子供の要求や期待にできるだけ十分に答えてあげること。

子供をとりまく社会の変化

今は、育児を自分の両親だけでなく、隣近所の人に支えられたりしてゆったり安心した昔の育児ができなくなっている時代。

調査の結果、育児に関して心配や不安がありませんと答えたお母さんは全体の三分の一。
・四ヶ月~3歳のお子さんを育てているおかあさんに育児不安が多い。
・年代は、30代より20代。
・また、普段から疲れやすいと感じる人の方が病気で治療を受けているお母さんよりもいらだちや不安がある。

大事なのは夫婦のあり方。人間関係の豊かさ。
旦那さんとのコミュニケーションが奥さんの不安、疲労、いらだちを減らす。

育児が下手 = 人間関係が下手
多様な人間関係ができる人のほうが、子供との関係も柔軟にできる。

人と育ちあう育児

人間には孤独の喜びとか、ひとりでいることのくつろぎがある。
しかし、人との関係の中でもくつろげなければいけない。
一緒にくつろげる人をどうやって得るかが大事。

自分の子供が育っているということは、自分の子供と一緒に育ち合ってくれる子供がたくさんいるということ。

知識や技術は人格とは無関係。自分の年令相応の社会性を身につけていかなければ、その子たちの社会には馴染めない。

それぞれの地域社会に何軒か、家族ぐるみで付き合えるような家族を見つけるくらいの気持ちを持ったほうが良い。
懐疑的にならず、自分が人の善意を信じること。
子供にあれこれ不足な事を思っても「それでいいんだよ」と言いながら、親のやるべき事をやる。

こんな気持で子育てを

邪魔をせず、待つことが大切。密かに最善を尽くして、じっと待つ。
元気な子供というのは必ず良くなる方向に成長しようと、発達しようとする。

いろんなことが意のままにならないのが普通。
子供の要求にぴったりあったことをしてあげなくても、無視しなければ相手に対する信頼感、自分に対する安心感が自信を育てる。
どこかで全面的に受容される時期があればあるほど、安心して自立していける。

筆者は子供が失敗したとき、悲しみや怒りを感じない。
たいした失敗もせずに育ってしまうよりははるかにいいから。
子供を失敗からどう立ち直らせるかということが親の出番だと静かな意気込みを持つ。

欠点があれば長所はかならずある。欠点や弱点をカバーする訓練より、周りに手伝ってもらってカバーできる信頼関係、助けあって生きていく力を育てる。

過剰期待をされている子は、親は愛情の気持ちでも、子供の心理的意味としては、現状のあなたには満足していないという拒否。
そうすると自分が持っている能力以上の事を求められるわけで、他の人からの支持や束縛の中での行動になってしまう。
そうしたことで、自発性や主体性が育たなくなってしまう。

成果を気にしないで淡々と早期教育をするのは良いことだと思うが、多くの場合、子供がやってくれる好ましい結果をみて、親は喜ぼうとしている。

子供に依存されることが親の喜びになるように、反抗期も喜びにならなくてはならない。
子供と距離を置きながら、反抗期の次にやってくる成長を楽しみにするゆとりが欲しいところ。
ただ、危険から守るような手立ては必要。

以下他、タイトルのみ

・生命との出会い

・乳児期に人を信頼できると子供は順調に育つ

・子供の望んだ事を満たしてあげる

・幼児期は自立へのステップの時期

・しつけは繰り返し教えること、そして待つこと

・思いやりは身近な人と共に育つ

・子供同士の遊びの中で生まれるもの

・友達と学び合う時期

・思春期は自分探しの時期

・豊かな社会がもたらしたもの

・保母さん、幼稚園の先生へ

・おかあさん、お父さんへ

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