ホンマでっか!?の植木理恵に学ぶ!「フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学」

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フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学

まえがき

 ホンマでっか!?TVでも有名な植木理恵先生著作の心理学の本です。

 この本では心理学の基礎から応用までやさしく解説されています。特に、実験、観察、数値化などによる科学性を重視していてこれらの研究成果をもとに、わかりやすく説明されています。

 取り上げられている手法は、広告、マーケティング、販売促進、自治体の防犯対策など、身の回りで応用可能なものばかりです。この本を読めば、実践的な知識が身につきることができます。

 以下、印象に残ったものから一部抜粋

心理学とは何か

・科学的ではなかった19世紀の「心理学」
 フロイトやユング、アドラーらが心の研究をしていた19世紀はまだ、「現代科学」の体裁を整えておらず、当時の思想、文化、神話から独立していなかった。-深層心理学-

・心理学への科学的アプローチ
 世界最初の心理学実験室を開催したヴントは、実験的な心理学を確立させて体系化を行うとともに、心理学の中に測定や数字といった科学を持込み、哲学や宗教から「切り離す」ことに挑んだ。
現代の心理学は、その科学的アプローチが主流になっている。-実験心理学-

「現象」から見える心理学

・「自己肯定感」が人生を豊かにする
 自己肯定感は、主観的幸福度を著しく高める。人と人との間で比べられたり揉まれたりしないと、自分のことは自分でわからない。->「社会的比較理論」

・集団が大きくなると人の行動はどう変化するのか。
 ラタネの行った「拍手実験」によると、人はただ集団になるだけで、意識せずとも適当な判断や行動に出てしまう。

・美男美女であることは本当に得か?
 「ハロー効果」、「ゲイン-ロス効果」

・見るなといわれるとどうしても見たくなるのはなぜ? ->「心理的リアクタンス」、
 自分のものは自分で決めたい ->「自己効力感」

・小さな悪を放置しておくと人の心はどう変わるのか?
 窓の割られた車を街に一台放置しておくと、その近隣では急激に他の凶悪犯罪も増える。->「ブロークン・ウィンドウズ現象」

「実験」で測る心理学

・人をやる気にさせるにはどうすれば良いのか?
 人の意欲をかきたてたり、行動を思い通りにコントロールしたいとき、相手が望ましいことをしたらアメ(報酬)を与え、望ましくないことをしたらムチ(罰)を与える。

・人はどうやってマインド・コントロールされるのか?
 アメとムチの変化球でマインドコントロールは簡単に起こる。->「間欠強化」

・記憶の達人はどうやって覚えているのか?
 覚えようとするのではなく、理解しようとする。

・自分の意見を通しやすいシチュエーションとは?
 正面に座る人は敵対しやすく、横に座る人は同調しやすい。-> 「スティンザー効果」
「フォアラー効果」「ランチョンテクニック」

「観察」で見抜く心理学

・本当の恋愛はいつからできるのか?
 若い人の恋愛は相手に愛情を注ぐ他者愛よりも、自分を認めて欲しいという自己愛のほうが上回る恋愛「アイデンティティのための恋愛」

・本当の恋愛をするために必要なこと
1.無条件性
2.相互性
3.防衛の消失
4.人生のパートナーシップ
5.時間的展望
6.身体症状の消失

「理論」を整理する心理学

 人の意欲を高める2つの公式とは?
達成志向行動=成功接近傾向-失敗回避傾向
達成志向行動=動機×期待×価値

・すぐ忘れる記憶といつまでも残る記憶の違いは何か?
 短期貯蔵庫 → 長期貯蔵庫 「ボックス・モデル」
 刺激の物理特性の浅い処理 → 言語・音韻的な処理 → 意味を伴う深い水準 「処理水準モデル」

「技法」を提示する心理学

・行動そのものにアプローチする「行動療法」
 学習とは刺激と反応の結びつきによって成立し、その結びつきは報酬や罰などの強化しによって強くなったり消失したりする。
刺激(stimulus) → 反応(response) SR理論

・物事の見方を変える「認知療法」
 出来事があり、個人の考え、信念が行動という結果を生む。この個人の考え、信念にアプローチするのが「認知療法」
出来事(activating events) → 信念(belief) → 結果(consequence) ABC理論

著者紹介

植木 理恵(うえき りえ)
1975年生まれ。心理学者、臨床心理士。お茶の水女子大学卒。東京大学大学院教育心理科修了後、文部科学省特別研究員として心理学の実証的研究を行う。日本教育心理学において最難関の、「城戸奨励賞」「優秀論文賞」を史上最年少で連続受賞し、現在、都内の総合病院心療内科でカウンセリング、慶應義塾大学理工学部教職課程で講師をつとめる。

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