戦後の日本で書かれた恋愛論の中から厳選した名言

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ポケットアンソロジー 恋愛について (岩波文庫)

概要

恋の切なさ、愛の喜び、結婚の難しさ…「愛」はいつの時代も、人間を魅惑し、悩ませ、心震えさせるものである。そんな「恋愛」にまつわる全てを、戦後の日本を代表する19人の人気作家が綴った恋愛論。

本文より一部名言を抜粋

・恋を始めるのは簡単だが、恋を継続させるのは大変難しい。…大庭みな子〔幸福な夫婦〕

・人間は死ぬ直前まで、人を裏切ることの出来る弱いおろかな生物であるという自覚のもとに、明日崩れ去るかもしれない今日の愛を守る情熱が湧くのである。…瀬戸内寂聴〔愛は幾度可能なのか〕

・もはや恋しなくなった時、はじめて本当の愛がはじまる、といったら抽象的すぎるでしょうか。…谷川俊太郎〔失恋とは恋を失うことではない〕

・一つの愛が此所に終ったとしても、新しい愛は更に遠い地点で彼を待っているだろう。…福永武彦〔愛の試み〕

・人生はチャンスだ。結婚もチャンスだ。…が、少くとも恋愛は、チャンスでないと思う。私はそれを、意志だと思う。…太治〔チャンス〕

・愛す、というのは何となくキザだ。そこで、僕はあなたがすきだ、という。この方がホンモノらしい重量があるような気がするから、要するに英語のラヴと同じ結果になるようだが、しかし、日本語のすきだ、だけでは力不足の感があり、チョコレートなみにしかすきでないような物たりなさがあるから、しかたなしに、とてもすきなんだ、と力むことになる。…坂口安吾〔恋愛論〕

・教訓には二つあって、先人がそのために失敗したから後人はそれをしてはならぬ、という意味のものと、先人はそのために失敗し後任も失敗するにきまっているが、さればといって、だからするなとはいえない性質のものと、二つである。恋愛は後者に属するもので、所詮幻であり、永遠の恋などは嘘の骨頂だとわかっていても、それをするな、といい得ない性質のものである。それをしなければ人生自体がなくなるようなものなのだから。つまりは、人間は死ぬ、どうせ死ぬものなら早く死んでしまえということが成り立たないのと同じだ。…坂口安吾〔恋愛論〕

感想

 戦後の日本で書かれた恋愛論の中から厳選した20編が収録されています。吉行淳之介、太宰治、瀬戸内寂聴までバラエティ豊かな内容でした。

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