ベネッセで小論文の指導をしてきた、山田ズーニーさんの本。
文章を書く全ての人にとって、有益な本だと感じました。
本書は読み手に「伝わる」「心を動かす」文章を書くためのエッセンスが盛りだくさんです。

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伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

その文章を何のために書くのか?

■文章を書いている時、忘れてはいけないセルフチェックリスト。

1. 自分は今、なにを書いているのか?書こうとしているのか?
2. だから何なのか?それは読み手にとってどんな意味があるのか?
3. 読み手にどうなってもらいたいのか?そのためにどう書けばよいのか?

 ※ポイント:「読んだ人から聞きたい言葉」をイメージすると、自分が書きたい"志"を表現し易い。

「論点」は問いの形にする

■文章を貫く問題意識が「論点」。はっきりとした疑問文で書くクセをつける。

・例:
 テーマ:男性ファッション
 論点:なぜ、日本男子はカジュアルが下手なのか?

社会に自分をどう位置づけるか?

■自分が持つ感覚を、人間社会にどう位置付け、活かしていくか。という視点が大切。

・私がどう思うか?
・社会がどう思うか?
・私と社会はどう関わるか?

■上記の関係性の中で、自分の「立場」が見えると、書いた文章は、自分を取り巻く人間関係の中で、よく機能する。

正論を押し付けても意味がない

■あまりにも正しい大義名分を「論拠」に掲げてしまうと、そこで思考停止に陥り、問題を慎重に考えようとする気持ちを失くしてしまう。多くの問題は、正しいことが正しいとわかっていも、どうしようもなく起きてしまう。

■社会に向けて自分の意思を発信するときには、下記をチェックする。
・単なる批判に終わっていないか?
・スローガンの連呼に終わっていないか?

■一番必要なのは具体的な「解決策」を打ち出すこと。難しければ解決につながる「問い」を発する。

自分の根っこの想いに忠実か?

■「〜たら、どうしよう」の気持ちでものを書かない。エゴから発した表現が人の心を動かすことはない。

■自分の腑に落ちるまで、自分の生き方に合った言葉を探し、発見し、自分を偽らない文章を書くことによってのみ読み手の心は動く。

「思考停止」していないか?

■自分の頭でものを考えるとは、「揺らぎ」続けること。絶対というものを持たず、自分とまわりの人間や状況に応じて、その場でできる限りのベストな判断をしていこうとすること。

■揺らぎを止めて、ゆるぎないものにドカンと腰を下ろして安心したくなる。それが「思考停止ポイント」。自分の思考停止ポイントはなにか?ときどきセルフチェックが必要。

あなたにしか書けない、かけがえのないもの

■相手という個性に向き合った時、自分に湧き起ってくるものがある。そういうものに、もっと忠実になっていい。

■ときに違和感やざらつきを与えるかもしれないが、違和感や反発という形で相手の潜在力を揺り動かすことが出来れば、相手を生かし、自分を相手の中に生かしたことに他ならない。

■自分にしか書けないもので、互いの潜在力が生かされる時、相手とあなたが出会ったことは意味を持つ。あなたが書くものは、相手にとってかけがえのない意味をもつのである。

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