身近な「まつり」を通して学ぶ!47都道府県・伝統行事百科の書評・感想

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47都道府県・伝統行事百科

近代化国際化によって、忘れかけている伝統伝承の文化を、身近な「まつり」を通して学ぶ。日本人として、伝統として受け継いできたものの本来の意味を知る上でも読んでおいて損はない一冊です。

季節の行事とごちそう

春夏秋冬、そして正月に分かれて紹介。
それぞれの行事の意味と食べ物にまつわる話。
春は春分の豆まき、夏は端午の節供、といった私たちに馴染みのある伝統行事の説明がなされています。

都道府県別・伝統行事とその特色

伝統行事というだけあって、小難しかったり、ものすごい昔からあることばかり書かれているのか、と思いきや、北海道の雪祭りなど、それほど古くからあるわけでもないものも書かれていました。
また、ただ伝統行事を書き連ねるだけでなく、その都道府県で地域の特性や、行事、祭礼と芸能の特色、など地域による細やかな説明がなされているのも良いです。

春分の日

春分の日は彼岸の中日(もともと春分と彼岸は別の行事)で、昼と夜とが同じ長さになる日。
かつてはこの日を日忌(ヒイミ)と予備、仕事を休んだところも少なくなかったとか。

春分の日が祝日となる民族的な下地が日本には存在していた
(のちに春分の日にあたる日が皇室の祖霊祭→国の祭日)

・彼岸はもともと仏教行事

感想

日本は四季がはっきりしているので、それだけその季節季節で祭りが多いのだな、と実感。
普段そういったことを考えていない分、勉強になりました。

正月の除夜の鐘、108って煩悩の数ってわけじゃなかったんですね。

祭りや伝統行事のほとんどが、神様や呪術的なことに関連していることに、改めて認識しました。
正月なんて、神様を迎え入れるための儀式そのもの。門松やしめ縄の意味もよくわかりました。大掃除もただたんに、1年の汚れを落とすというわけではなく、客(歳神)を迎え入れるためのものだったり。

これを読んで、ラフカディオ・ハーンの言った「日本は神と死者の国」って言葉に納得しました。

祭りごとに騒ぐ私たちですが、本来の意味は忘れがち。これを読んで、認識を新にするのもよいかもしれません。

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