禅とはなにかの書評・感想

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禅とはなにか (講談社学術文庫 409)

「著者自身の「禅」と出会いも含め、「禅」のありかた、考え方、​実行のしかたが説かれたもの。

考え方入門として禅のを探すと、実は意外に苦労する。自身の体験​談が述べてあるだけだったり、もともとの禅の要素をそぎ落として​紹介されるものも多いためだ。

本書も著者の出会いが描かれているが、この話は「禅」を知る上で​理解が深まる内容。とくに日常生活でどう禅的スタンスをとるかと​いう視点がいい。修行僧は型を身につけるため、まず掃除をすると​いう。「禅」は意識と行動を一点に集めることで身につく「型」な​ので、掃除がその練習になるのだとか。それがすなわち思考の型の​鍛錬となる、と。

自分の内側や周囲の環境が混沌としている状況でこれを読むと、少​し気が遠くなるかもしれない。同時進行で何かを行うことをよしと​しないこの思想は、現代の生活では案外難しいから。けれど、だか​らこそ憧れずにはいられないのかも。じっくり読み解きたい一冊。

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