TVドラマ化もされた漫画 『医龍』 の作者・乃木坂太郎が描く連載4作目。幽麗塔 1

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幽麗塔 1 (ビッグ コミックス)

ストーリー

昭和29年。
職なし、金なし、恋人も友人もなし、猟奇小説やカストリ雑誌 (三流エロ・グロ誌) を愛読する冴えない青年・天野は、偶然再会した片想いの女性とその婚約者に 「自分も近々婚約する」「遺産で今は投資家をしている」 と虚栄心から嘘を吐いてしまう。
自己嫌悪に陥る天野の前に現れたのは見知らぬ美青年。彼は 「テツオ」 と名乗り、天野を曰く付きの無人の洋館、通称 “幽霊塔” に連れて行き、「管理人をしてみないか」 と持ちかける。
幽霊塔――そこはカストリ雑誌の読者なら知らぬ者のいない場所。2年前、暮らしていた老婆が 『時計塔の針に括り付けて殺される』 という怪事件が起きており、犯人と目される人物は逃亡中。また、館には何十億もの財宝がどこかに眠っているのではないかと噂されている。
返事は保留し、その夜、興味から洋館に入り込んだ天野は “覆面の怪人” に襲われ、気が付くと殺された老婆と同様に時計塔の針に括り付けられていた。針が動き出し、次第に折れ曲がっていく彼の身体。死を覚悟する天野だったが、偶然戻ってきたテツオに間一髪で助けられる。
安堵する天野に、テツオは 「もし君が僕の 『計画』 に協力するなら、金も女も名誉も全て手に入る」 と囁きかけ・・・。
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ジャンル

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昭和前期を舞台に、財宝眠る洋館で起こった怪事件の真相に迫るホラーサスペンス。
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概要

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無頼の天才外科医の活躍を痛快に描いた 『医龍』 の作者の最新作。
しかし前作からは一転、こちらは暗く重くジメジメとした作風。『医龍』 が “陽” なら、この 『幽麗塔』 は “陰” といえるだろう。

前作の陽性の人間である朝田が好きだった人間には受け入れられないかもしれないが、小心者で劣等感を抱えた伊集院・木原・霧島ら陰性の人物たちに共感した人間ならば、本作も気に入ると思う。

第一巻は、主人公が謎の美青年にある計画を持ちかけられ、館の所有者である一家に取り入って管理人となるまでがメイン。
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見どころ

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話はまだ始まったばかりだが、興味深い情報がいくつか提示されていて、一番気になるのは麗人・テツオの正体。
テツオは主人公・天野に明かさない 『秘密』 を抱え、さらに “ある人物” と密会するなど不審な点が多い。
2年前に怪事件を起こし、今また惨劇を繰り返そうとする逃亡犯 『死番虫』 の正体はテツオなのか?
今後の展開に目が離せない。
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こんな作品が好きな人にお奨め

漫画 『金田一少年の事件簿』
漫画 『MONSTER』

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