DV被害者5つのタイプ、DV加害者を援助する方法

3721views図書 館子図書 館子

このエントリーをはてなブックマークに追加
DVと虐待―「家族の暴力」に援助者ができること

DVに介入するには、DV被害者を援助するにはどうすればよいかをわかりやすく説明している。DVと援助について考えさせられる一冊。

DV被害者5つのタイプ

夫の暴力をやめさせたい型(教育者型)
夫がかわいそう、救ってあげたい型(救済者型)
夫を苦しませたい型(復讐者型)
わたしが悪いんです型(自罰型)
わかつてはいるけどできない型(被害者自覚型)

「逃げること」の積極的意味を被害者に伝える

被害者側の意味:被害者にとって加害者から離れることは、暴力を受けなくていいことであり、それは安全な場に自分をおくことである。この安全な環境にとりあえず身をおくことが心身に大きな変化をもたらす。それは好ましい変化であることはいうまでもない。暴力の危険性のある場に身をおいていることはその人自身が自分を傷つけていくことである。そして、その分離している時聞は長いほうがいい。

加害者側の意味:加害者は、被害者が暴力を受けつつも自分から離れない限りは困らない。加害者が困るのは被害者が自分のそばからいなくなることなのだ。加害者は被害者を必要としており、依存しているのである。したがって、被害者が「逃げる」ことではじめて加害者が変わる可能性が生まれてくる。これは加害者への介入でもある。

加害者を援助するには

加害者への援助において援助者はどのような地点に立つのだろう。それは明らかに「加害者の立場に立ち、加害者の味方をすること」である。

「被害者性を十分に承認されることなくしては人は加害者としての自覚をもてない」ということである。つまり「あなたは本当に大変な人生を送ってきたんですね」と他者からそのつらさを何度も承認されなければ、その人は自分がいったいどのような加害行為をおこなったのかについていっさい自覚できないであり、責任意識など芽生えようもない。

「加害者における被害者性」を承認してくれる人として信頼されることによって、加害者の援助が可能になるのだ。そのような援助関係が成立することで、はじめてその人はみずからの子どもへの虐待行為について自覚し、責任を感じることができるようになる。

感想

援助という普段とは別のベクトルでDV問題について説明している。いろいろな角度からDV問題を知ることが大切なんだと実感しました。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く