ザ・ファシリテーターのあらすじ・ポイント

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ザ・ファシリテーター

概要

この本は近年クローズアップされてきたファシリテーションについて小説の手法を用いて具体的に理解できるように書かれたものです。物語としても素晴らしく、さわやかな読後感とともに「ファシリテーションってこういう感じなんだ」という気持ちになれます。

あらすじ

 SCC社マーケティング本部で事務機器セグメントリーダーの黒澤涼子(通称:リョウ)は社長の亀井から開発センター長への就任を説得され引き受けることになった。開発センターは文字通り製品開発の要だが、さまざまな問題を抱えており、その改革が会社の生き残りをかけた急務であった。
 リョウは自分よりも相当年配で経験も実力もある男性室長たちをまとめることに不安を抱きつつも人事部の同期の塩崎とともに早速リーダーズ・インテグレーションを行い、チームとして活動するための端緒をつかんでいった。
 その翌週末に山中湖畔で1泊2日の合宿を室長たちと行った。いつもと違う場所で行われる会議にやや寛いだ感のある室長たちも、実際に今期の目標を目にしたときには、その想定外の数値に拒否反応を示す。しかし、リョウはひとつひとつもつれた糸を解きほぐすように議論を進めていった。感情でただ「できない」「難しい」と声を上げるのではなく建設的な意見を考え、議論する場になるよう、意見を聞き、議論を進めるリョウと塩崎。時にはあらかじめ分析した数値を用いた図や表を示し、より具体的に考えられるように促していった。
1日目の会議から深夜に及んだが、なかなかすんなりと終わりそうにないのを見てリョウはスノーフレークと目隠し道案内という簡単なゲームを行った。半信半疑のいい大人たちだったが、突然のゲームに戸惑いながらもコミュニケーションの重要性に気付き始めていく。
2日目は1日目で議論した内容を踏まえて、今後、開発センターに必要な改革のために「期待と課題のマトリックス」を作り上げていった。

リョウは自分たちの領域を頑固に守ろうとする老練な室長たちを相手に改革を進めることができるのか。

ポイント

前半部分でリョウが既存組織の代表というべき8名の室長たちとともに現状を見つめ、今後のための方策を検討する場で多くのコミュニケーションツールの紹介がなされます。すぐに取り入れることができるものも多く、読者が実際に使ってみて手ごたえを実感できるものばかりだと思います。

後半部分では若手社員の特命チームの活動が描かれていきますが、ここでも議論のやり方や意見を促すためのツールなどがいくつか紹介されており、参考になるものが多いと思います。

最終盤の第6章以降では、読者が読んで「なるほど、まあ、こういう感じなのね」と言って終わらないように、

考え、実践できる

ための参考情報が上手に物語に乗せて紹介されていますのでぜひご一読ください。

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