駐車場とまちづくりに何の関係が?

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駐車場からのまちづくり: 都市再生のために

駐車場とまちづくりに何の関係が?密度(Density)配置(Disposition)デザイン(Design)そして運営管理(Management)をキーワードとしてまちづくりに向き合う。

量から質へのシフト

1957年「駐車場法」制定
・増加する自動車に対し駐車場を増やす(背景にはGHQの指導:当時約4割が駐留軍、外国人車両)
・駐車場の整備、案内システムの導入、違法路上駐車車両の摘発などにより、都市交通に大きな役割を果たした

・自動車は車両寿命の約95%は走行していない
⇒自動車社会とは広い空間を要求する自動車が都市内で長時間駐車している社会

・郊外の駐車場水準に都市の駐車場水準が至らない
⇒量の確保ではなく、都市空間におけるあり方、質を重視

・駐車場はまちづくり全体を勢いづかせる起爆剤
⇒新たなルールと新たなマネジメント手法が必要

密度(Density)

・多くの市街地では附置義務基準値によって都心部の駐車場台数密度が規定されている
・今後とも地方都市の都心部では駐車場が増加する危険性がある

配置(Disposition)

・サスティナブルデザイン、ユニーバサルデザインの観点を持った駐車場により、地域の中で適切な集約配置をする仕組みづくりが必要
・町並み整備を意識した駐車場配置

デザイン(Design)

駐車場デザインの再編成
アーバン(魅力あるライフスタイルの実現)、グリーン(環境の創出、保全)、トランスポート(交通手段、施設、体系的システムの整備)

これからの駐車場政策

・自動二輪車の駐車対策
・荷捌き車両の駐車対策
・路外駐車場のバリアフリー化

“とりあえず駐車場”をどうするか

・暫定利用の駐車場は街の虫食いを生む
・地権者の土地利用への意向はコントロールできない

駐車場をまちづくり全体の中で捉え、どのように活用できるかという視点で考えよう

感想

密度、配置、デザインと豊富なデータ・事例によって紹介されています。

ユニバーサルデザインっていうけど、障害者にもやさしい駐車場って何?
じゃあ障害者が駐車するためにはどれぐらいのスペースがいるの?
健常者が止めないようにするにはどうすんの?

国内事例、海外事例により、分かりやすく解説されています。

緑化ってどうやんの?
何植えんの?
どういう配置で植えんの?

適した植物が写真付きで解説されています。

その他にもヨーロッパ、アメリカ、アジアの駐車場政策が解説されており非常に濃い一冊となっております。

政策などに携わる人でなくとも、自宅の駐車場を緑で彩ってみてはどうでしょうか。

駐車場からのまちづくり: 都市再生のために

駐車場からのまちづくり: 都市再生のために

  • 岸井隆幸,大沢昌玄,松本篤,半田真理子,松村みち子,中村文彦,日野祐滋,木谷弘司,横浜市都市整備局,松井直人

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