かつてプロジェクトXで取り上げられた世界の心臓外科医の頂点、そのこころがけ。

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外科医 須磨久善 (講談社文庫)

胸ゆさぶる筆致で書くノンフィクション

 ・日本発の心臓難手術、「バチスタ手術」に挑んだ須磨久善(すまひさよし)
  とは、どんな人間なのか?
 ・かつて、プロジェクトXでも特集を組まれた人物の辿り。

有能な人間になるためには、どうしたらいいか

A.須磨「まずはイメージを持つことです。」 
 ・例えば、その立場よりひとつふたつ上の場所からシュミレーションすればいい。
 ・術の下っ端として手術に入るなら、術者と同じ勉強をしておく。
 ・今のステージの一歩先、二歩先を歩く。
 

須磨がいいきかせてきた言葉

A.須磨”クリエイティブ・マインドが無ければ、外科学の進歩は無い。”
 ・アグレッシブに頂点を目指し続ける、原点にもとづいて。
 ・須磨の原点は「めぐりあった人たちをひとりでも幸せにし、自分も幸せになる」
 ・それには、教科書を反復し世俗の名誉をめざしていては間に合わない。
 

5年スパンでチャンネルを切り替える須磨

A.須磨”60過ぎてから何をするか一番楽しみなのは私自信です”
 ・節目節目の転換点は自分の計画にはなく、出会いから話が生まれる。
 ・本能的にとめようがない偶然を心待ちにしながら、腕を磨いている。
 ・旅は、今なお続いている。

□感想□
少々、作者の礼賛が目につくが、須磨さんという行動者の考え方、決め方は心地よい。
おすすめは、海外で見学をさせながら手術をしなければならない時の緊迫した状況の描写だ。
また、上記にあげた模範例のほか中学進学を決める時
”坊主になるのが嫌で坊主にならなくていい学校を選んだ”という
クスッとくる小話も魅力だった。

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●おまけ

新築の病院が時をへず、朽ち果てていくのを見たことがある。
病院が本物ではなく、働いているひとが愛情をそそがないからだ。

須磨は芸術にも心惹かれるという。

「雑念にとらわれているときでも、心を鷲掴みにしてつれていってくれる。
 それが本物の芸術だと思っています。」
「医療もいいパフォーマンスの為、芸術要素は必要です。
 自分が悲しんでいようが腹を立てていようが、
 見た瞬間に感情を忘れさせ心をひっぱっていく。」
「本物は自分の心を救ってくれる。」

そして、須磨は葉山ハートセンターに心血をそそぎ、自分の聖地にした。
そこを辞去するのは、また別の語り。 

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