世界の中心で、愛をさけぶのあらすじ・感想

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世界の中心で、愛をさけぶ

あらすじ

 中学2年生のとき、ぼく(松本朔太郎)と広瀬アキは、同じクラスの学級委員になった。ぼくは異性として意識していなかったものの、ふたり一緒にいることが多く、アキのファンから反感を買ったりもした。

 3年で別のクラスになっても仲が良く、アキの提案で交換日記をはじめた。同じ高校に進んだころには、アキへの強い恋愛感情を意識するようになる。公認の仲となったふたりは、ときにその幸福を不安に感じるほどだった。

 あるときぼくは、祖父に頼まれて、昔の恋人の墓から遺骨の一部を盗み出す手伝いをする。祖父は、自分が死んだときに、二人の骨を混ぜて撒いて欲しいと言うのだ。

 夏休みの終わり、友人大木龍之介の協力で近くの無人島に渡った二人は、島のホテルでついに結ぼれる。

 しかしその後、アキは白血病を発症、病院の無菌室で過ごすことになる。投薬治療の苦しみや死の不安とたたかうアキ、もどかしい思いで寄り添うぼく。病状が悪化していくアキに、彼女が行けなかった修学旅行先のオーストラリアに連れて行くことを約束する。

 必死に準備を整え、アキの誕生日の夜に病院から出発するが、アキは空港で倒れ、運び込まれた病院で死んでしまう。すこしして、アキの両親とともに、散骨のためオーストラリアへ赴く。時が過ぎ、彼女を連れて中学を訪れたぼくは、ずっと持っていたアキの遺灰を宙に撒いた。

感想

 死別の悲しみを際立たせる叙述の構成、大切な存在の喪失をめぐる対話や自問といった要素が美しい。また、数年後、新たな日常を生きているぼくの姿を記したエピローグでは、喪失の働突には収まらない何かが、読者に印象づけられる。

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