グローバル時代における「働き方」と「求められる力」

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Think! SPRING 2011 No.37

なぜ、個人のグローバル化が求められているのか

もう10年以上前からグローバル化、グローバル化と叫ばれて来ましたが、これまでは一部の企業や海外と関わりある事業が対象だったように思います。

しかし近年、そのグローバル化の波は、個人を対象にしたものとして、確実に迫って来ています。

今回のThinkでは、そんなグローバル時代における、働き方、求められる力についての特集です。

グローバル経営を行う経営者の考え方

海外売上比率が7割を越えるコマツの坂根会長は、世界的規模で、大局観をもった経営のあり方を語る一方で、グローバル多様な人々をまとめあげるための価値観の共有の重要性を説いています。また、会長らしく、グローバルなリーダーを育成するための後継者育成についても触れています。

前述の大局観については、ATカーニーのパートナー梅澤氏による氏なりプランニングの記事が参考になります。組織として、大局的に、長期的な視野で戦略を構築する上で、有用です。

では、グローバルにおいて個人において求められる力とは何か。

BCGの森氏は、次の3つの力が必要であると言います。企画やマーケティングなどの具体的業務ノウハウである「仕事の腕」、英語やファイナンス、MBAスキルなどのビジネスにおける「共通言語」。そして、異文化の人々と共に物事を進めていける「異質対応力」。特にこの「異質対応力」は、島国・村社会の日本人の苦手とするところでもあり、いかにこの力を磨くかについて深堀しています。

この異質対応力を構成する5つの要素として、阿吽の呼吸で伝わらないものを、言語化し伝える「コミュニケーション能力」。日本の職場では曖昧になりがちな「プロセスの明確化」。現場感覚を持つための「フットワーク」と、そうして収集した情報をもとにした「判断軸」。また、異質な環境に対応するための「体内時計」、これは、その国やビジネスのスピード感に合わせる事の重要性を説いています。

同じくコンサルティングファームである、ローランドベルガーの鬼頭氏は、グローバル仕事力に求められる要件として、次の5つをあげています。

要件1 「世界と日本を知る」
これは、世界の常識を知る事はもちろん、日本人として、日本の事を知り、自分なりの意見を持つこと。また、仕事をする相手の国のことを知ることも非常に重要です。

要件2 世界基準で自身を「ブランディング」する

日本のようにそのポジションに求められる要件ジョブディスクリプションが曖昧ではない、グローバルな労働市場においては、自身がどういう専門性やスキルで勝負していくかを明確にし、そのポジションにおいて、必要となる資質を磨いていくことが求められます。

要件3 新興国のビジネスパーソンに負けない「ハングリー精神」

競争相手となる、新興国の人材に負けない仕事に対するアグレッシブさや、アピール力も必要となります。

要件4 グローバルの常識である「ツール」を身につける

前述のBCGの森氏同様に、英語や戦略論、マーケティング、ロジカルシンキングなどの共通言語を身に付けておくことが効果的。

要件5 志、信念を持ち「ビジョナリー」たれ。

なぜ、自分がグローバルで活躍したいのか、自分が真剣になれる目標を持つことの重要性にいても、触れています。

こんな人にお勧め!!

英語などの言語はもちろん、ノウハウ・スキルに加えて、共通して言及されているのが、異文化や異質なものへの対応力。特に日本人が苦手とする部分だからでしょうが、今後、グローバルで活躍する人材を目指す上では、重要な要素になるでしょう。例え、国内で働いていても、自分の部下や取引先など、今後もさらなるグローバル化が進む事を考えると、決して他人事ではありません。

本書は、今の会社がグローバルでの事業に積極的に展開している企業で働かれている方はもちろん、個人として、どこの国に通用する力を身に付けたいとされる方にお勧めです。

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