想定外とどう向き合うか。ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

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ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワンとは何か?

オーストラリアで黒い白鳥(ブラック・スワン)が発見されるまでは、
白鳥はすべて『白い』と、人々は信じて疑わなかった。

★★「ありえない」なんてありえない!★★

社会はますます、不確実性の時代に突入している。

ブラック・スワンとは

1.想定外のこと
2.大きな衝撃があること
3.後で、予測可能であったと説明をつけるもの

 ”どうして人間はどうでもいい細かいことばかり気にして、
  重要で大きな事件が起こる可能性は気にならないのだろう?”

 ”歴史や社会は流れてはいかない。ジャンプする”

プラトン性とは?

 ”地図と本物のの地面を取り違え、
  純粋で扱いやすい「型」にばかり焦点を当てる傾向がある”

 ”説明をすれば事実同士を結びつけることができる。
  そうすれば事実がずっと簡単に覚えられるし、わかりやすくなる。
  私たちが道を踏み誤るのは、この性質のせいでわかった気になるときだ”

 ”つまり、現実を簡潔な形に切り分けたいのである”

 ”プラトン性のせいで、人間は、
  実際にわかっている以上のことを自分がわかっていると思いこむ”

専門家とは?

 ”彼らはただ、講釈をたれるのがうまいだけだし、
  もっと悪くすると、
  こんがらがった数学モデルで人を煙に巻くのがうまいだけだったりする。
  ついでに、そういう連中はネクタイを締めている可能性が高い”

 ”めったに起こらないことが与える効果を過小評価(あるいは完全に無視)している”

 ”オタクとは、どうしようもなく枠の中でしか考えられない連中のことだ”

 ”彼らがやっていることは、
  「仕事だから」というだけの理由でウソを重ねるに等しい”

私たち人間は?

 ”私たちは、私たちは学ばないということを私たちは学ばないということを
  自然とは学ばない”

 ”治療より予防のほうがいいのは誰でも知っている。
  でも、予防のために何かをして高く評価されることはあまりない”

 ”私たちは繰り返すことで学ぶ。
  その一方で、それまで起こっていない事象のほうはなおざりにする。
  繰り返すことのない事象は起こるまでは無視され、
  起こった後は(しばらくの間)過大評価される”

 ”だからカモになる連中は、自分たちは「安全だ」と思っている”

 ”私たちは心理的に確かなものが大好き”

懐疑的実証主義者(著者の立場)

 ”自分の知識をお宝や財産みたいな自尊心の増幅器として扱わない人、
  つまり懐疑的な実証主義者を「反学者」と呼ぶことにする”

 ”懐疑主義だけなら誰でもなれる。
  科学者はだいたい誰でも過剰に経験論者、つまり実証主義者だ。
  なかなか見ないのは、懐疑主義と経験主義が組み合さった厳密さを持った人である”

ブラック・スワンにどう向き合うか?

 ”思いがけない(いいことがある類の)黒い白鳥を集め、
  それに対するエクスポージャー(受ける影響の大きさ)を最大限まで高めるのだ”

 ”(思い切った)推定を行って、
  推定の裏付けになる例ではなく、推定が間違っていると示す事例を探す”

 ”講釈の誤りという病を避けるには、物語よりも実験を、歴史よりも経験を、
  理論よりも臨床的知識を重んじることだ”

 ”だから仮説を立てるのは先延ばしにした方がいい結果になる”

 ”自分のそういう限界を頭に入れつつ、計画を立てることはできる”

教育について

特に教育について述べているわけではないが、関連する引用

 ”私たちが現実の世界で出くわす不確実性の性質は、
  試験やゲームに出てくる消毒された不確実性とはほとんど関係がない”

 ”学校にいる人たちは、不確実な中で意思決定をしないといけない状態に
  本当に直面することもないから、何が大事で何が大事でないかわからない“

 ”私たちは現実の場面では論理的な誤りを犯すが、教室では犯さない”

その他の引用

 ”やるときはやるのを見せつけていけば、
  普段は思いやりがあって礼儀正しくして穏やかな人間をやっていても大丈夫なのだ”

 ”コツは、できる限り上品な物腰に出ることだ。
  オーバーなくらい礼儀正しく友好的な態度をとれば、
  自信があるぞとシグナルを出すのも、ずっと簡単になる”

 ”戦争より金融危機のほうが落ち込みが激しかった
  (ちょっと考えてみればいい。
   お金の問題や、それで感じる恥で人は自殺することがあるが、
   戦争のほうは直接そういうことにはつながらないようだ)

 ”本当に価値があるのは物質的な成功ではない。希望だ”

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