震災から語る3つのこと。ニコ生対談が本になりました!

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震災から語る――別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ1

第1章 福島から考える言葉の力/和合亮一

■震災と詩と言葉
・震災後にはいろんなものが全く違って見える。
・もっと直接性をもってダイレクトに相手に届く言葉を指向。
それは文学言語というよりは情報言語に近づいていく。
・しかし同時に現実へのなんらかの異色の批評性をまといたい。
・震災後、新しい言葉の回路が見えてきた。詩の言葉が届くようになった。

■喪の言葉
・喪失感を受け止めずに前に進んでいくイデオロギーが出来上がっている。
・黙るだけで誰も責任をとらない社会が戦後の日本社会であり、それは
ずっと続いている。
・絶望や失望をきっちり語らないと言葉に力は生まれない。

■言葉の衰退
・日本語をもっと身近なものとして感じるために何を考えていくべきか。
・「ただちに健康に心配はありません」と言うことがどれだけ人の心を傷つけているか。
・言葉に本気で取り組み、心をこめ、言葉と心をつなげていこう。

第2章 震災・原発・インターネット/津田大介

■震災とソーシャルメディア
・マスメディアがいい悪いという話ではなく、被害が大きすぎるため最大公約数
的なニュースばかりになる。
・細かい生活情報や、継続的な情報発信はソーシャルメディアの強み。
・復興はどれだけ小さな単位に権限をお与えるかがポイント
・政治家とは本来メディウム(媒介者、仲介者)

■連帯とソーシャルメディア
・ゼロ年代の批評、ポップカルチャーの作る連帯は本当の危機が来た時あまり
役に立っていない。
・ソーシャルメディアは階級差や地域差を超えるがそれは祭り的。サステナブル
な連帯を作るれるか。
・イデオロギーに関係なく、目的に合わせたテンポラリ感覚な呉越同舟。

第3章 「終わりなき日常」のあとの日常見出し

■終わりなき日常
1995年地下鉄サリン事件。は今思えば3.11の予告編のように思える。

■出版メディアの限界
・震災によって明らかになったこと、電力問題のように
皆が同じものを享受する無駄の多い文化のあり方は否応なしに更新を迫られる
・出版業界は97年くらいからずっと売れ行きが落ち込んでおり、回復する見込
がない。原因は流通システムの限界
・今の出版は100万部売れる本も1万部しか売れない本も全部同じ価格設定
同じ流通になっている。
・思想地図βは直販で30000部×2300円=69百万円

■空気の支配する国
・情報隠蔽は短期的にはパニックを起こさないために役に立ったかもしれないが
長期的には政治そのものへの信頼を毀損した。
・政府の対処能力の低さはシンプルな事実なのだからそれを前提に未来を考えよう
・これほどの被害をもたらす可能性のある発電システムが本当に経済的で効率的
なのか。

・事故当時政府だけではなくTwitterなどソーシャルメディアにおいても政府の言うこと
を信じるべきという声が多かった
・日本人は希望的観測が好き。
・言霊。そんなことは口にすべきではないという空気

感想

ニコ生思想地図の書籍化第1弾。和合さん、津田さん、竹熊さんと対談相手のバランスがいい。特に和合さんとの対談とあとがきは緊迫感がすごい。

震災から語る――別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ1

震災から語る――別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ1

  • 和合亮一,津田大介,竹熊健太郎,東浩紀

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