人間の「経験」と「洞察」に関する宝庫「イソップ寓話集」の書評まとめ

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イソップ寓話集 (岩波文庫)

作者紹介:イソップ

 古代ギリシャの寓話作家。小アジアのフリュギアの生まれと伝えられる。サモスのイアドモンの奴隷となる。機知に優れていたため、後に解放されるが、デルフオイで殺されたといわれる。

内容

 約2500年前に書かれた「イソップ寓話集」は、西洋古代世界の人間の経験と洞察の結晶ともいうべき知恵の文学である。

 動物の世界を題材にしたものが多く、話の終わりに教訓がつけ加えられている。
たとえば、「ウサギとカメ」「アリとカブトムシ」は才能よりもまじめな努力が大切と説き、「金の卵を産むニワトリ」「肉を運ぶ犬」は欲張りの損、「アリとハト」、「カラスとヘルメス」は恩返しの重要さを説いたものである。

 ソクラテスやアリストテレスらは、イソップのたとえを借りて思想を語り、自己の学説の補強に利用している。以後、今日に至るまでイソップの動物話は一巻の寓話集としてよりも、様々な分野の作家や学者たちによって引用されて広く知られている。

 この本は「人間に関する認識力」の宝庫なので、「人間を考えるときのポイント」がすべて摘出されている書物である。
 人間性のいやらしさ、暗さといったものが絶妙の「例え話」で表現されており、『イソップ寓話集』を念頭におけば、人間関係でそれほど悩むこともなくなる。

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