ショッピングモールの歴史、ショッピングモーライゼーション

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都市と消費とディズニーの夢  ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21)

見出し

ショッピングモーライゼーションというモータリゼーション的な造語キーワードを手掛かりに都市の今を紐解く。

第1章 競争原理と都市

・コインパーキングの増加、病院のなかのスターバックス、民営化以降のサービスエリア
→都市の機能への競争原理の導入

・東京駅、羽田国際ターミナル、東京スカイツリー
→公共性の高い施設でありつつ、ショッピングモールとしてリニューアル、建造

・最適化する都市
競争原理を導入し、公共的なスペースが最大限に有効活用されるという変化がショッピングモーライゼーション

第2章 ショッピングモールの思想

・ウォルトディズニー
1955年にアナハイムに自らの夢の王国、ディズニーランドで成功を収める。
→別の事業者による観光ホテルがたち始める
→圏内をコントロールするテーマパークの次にテーマパークのような都市を作ることを目論む

・EPCOT
フロリダに土地を買い目指したのは実験未来都市EPCOT
(ウォルトの死によってディズニー・ワールド・リゾートに。)
→中心から等距離の同心円状に拡がる
→商業地区と居住地区が分離
→それぞれの層をモノレールが結び、車は地下を走る(バックヤード)

・移民とモーターライゼーションによって都市の中心部荒廃
ショッピングモールとは中産階級の郊外への流出にあわせて生まれた新しいダウンタウン

第3章 ショッピングモールの歴史

・パサージュ、百貨店、スーパーマーケット

・1956年連邦補助ハイウェイ法
ハイウェイからフリーウェイへ。
*フリーウェイ沿いには建築物を建てることが規制される

・フリーウェイが開通していくことで、かつて地形に沿って作られたハイウェイ(ルート66etc)沿いの宿場町が衰退

・1970年代以降にはショッピングモール的な手法を用いて都市を再開発する機運が高まる(ニコレットモール、ホートンプラザ、サンタモニカ・プレイスetc)
*ショッピングモーライゼーションの萌芽

・ボードリヤール
百貨店はあくまで「現代的消費財を売る場所」
ショッピングモールは「多様な消費活動の総合を実現する」空間と予言した。
人々がショッピングモールで消費するものは金銭消費型から余暇や機会(滞在・滞留型)になっている。

第4章 都心・観光・ショッピングモーライゼーション

・日本においては鉄道が都市計画の開発主体に。

・日本初のモールは玉川高島屋屋SC(1969年)
・本格的な郊外型のモールの先駆けはららぽーと船橋(1981年)

・1990年代にはあらゆる場所がショッピングモールと一体化した環境を構築
シティウォーク、ディズニーリゾート、東京ドームシティ

・二子玉ライズ、成城コルティ、たまプラーザテラス、代官山sarugaku、東京キー局各局

・あらゆる段階で、都市とショッピングモールの同化が起こっている。これもショッピングモーライゼーションと呼んでよい

感想

スタバの公共機関への進出、ステーションシティの成功、東京スカイツリーソラマチまで、ショッピングモーライゼーション=都市の市場最適化と都市の関係は密接なものになっている。え?こんなところにまでモール的な施設が、という場面もよく見かけるようになっていた昨今だけに実感を持って読み進められた。ショッピングモールの歴史を紐解く中でトイストーリーや、ゾンビ、シザーハンズ、ターミネーター2まで縦横無尽で面白い。

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