羽月莉音の帝国 7の書評・感想

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羽月莉音の帝国 7 (ガガガ文庫)

 中国での危機を乗り越え、ロシア官界と協力したロケット開発に着手した革命部は、世界中から技術者をヘッドハンティングする。その上、開発した先端技術を世界中に公開し、匿名での新たなアイデア・技術提供を高額の報酬の下で奨励することで、あっという間に強力な弾道ミサイルの開発に成功する。
 それは一方で、匿名で技術を洩らされたアメリカ政府等の反発を招き、国連の場でも議題にあげられる事となった。それはちっぽけなニュースで終わるはずだったのだが、それを奇貨としたロシアFSBが革命部傘下の会社をロシア官界もろともに摘発してしまった。そして、機密情報への唯一のアクセス権を持つ巳継は、たまたまロシアに来ていた沙織と共に、逃亡を余儀なくされることになる。

 無茶を押し通して道理を引っ込め、遮二無二彼らを拘束しようとするFSBに対し、たった二人の高校生に対抗手段は限られている。
 しかし、追い詰められた彼らを放置する仲間たちではない。莉音は諸勢力を結集して救出に尽力し、春日恒太はロシアに対する経済戦争の宣戦を布告する。

感想

 ロシアという莫大な資源を背景とする国家を完全に敵に回して、革命部のメンバーたちは生き残ることは出来るのか?そして、生き残れたところで、彼らの目的に向けた活動は続けられるのか?
 圧倒的なスケールと、莫大な額の資金が飛び交う、一般常識の裏側の戦いが繰り広げられている。そして、一見矛盾するようではあるが、その現実感が、物語を確かなものとして楽しませてくれる。

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