まえがき
「頭の働きを良くする」には、「脳に悪い習慣」をすべてやめればいいだけ
脳の仕組みを理解し、悪い習慣をやめ、脳を活かすための具体的な方法
第一章(「興味がない」と物事を避けることが多い)
脳の本能は、次の3つ
・生きたい
・知りたい
・仲間になりたい
したがって、
×「自分さえよければいい」という考えは、仲間になりたい本能を妨げている
×「興味がない」と考えることも、知りたい本能を妨げている
脳が発達する段階で生まれる2つの癖
・自己保存
・統一・一貫性
この癖を克服することが重要であり、
そのためにさまざまなことに興味を持って見ることが大切。
”きっとおもしろいに違いない”
第二章(「嫌だ」「疲れた」とグチを言う)
五感で受け取った情報から、思考に入る前に、
【感情】というフィルターを通す。
ここで、感情としてネガティブなレッテルを貼ってしまうと、思考が停止してしまう
”素直に「すごいな」と感動することが非常に大切です”
第三章(言われたことをコツコツやる)
脳にとってのご褒美は、「うれしい」と感じること。
”損得にとらわれず「あの人の喜ぶ顔が見たい」「この人のためにがんばりたい」と思える人のほうが、結果的にあらゆる面で力を発揮しているでしょう”
「そろそろゴールだ」と言葉をかけると、脳の血流が落ち成績はダウンする
「そろそろゴールだ」⇒「ここからが勝負だ」
「無理かもしれない」と思った時には、すでに能力は出し切れない
つまり、コツコツやるということは、「失敗したくない」ことの表れであり、
ネガティブなイメージを持ってしまっていることと同じ
100%ではなく、130%を目指そう
”「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」「主体的に、自分がやっているという意思を持って」「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」”
第四章(常に効率を考えている)
”日ごろから物事を正しくとらえる観察眼を磨き、問題についてくり返し深く考える習慣を身につけていてこそ、ここぞというときに決断・実行を早くすることができるようになるのです”
”振り返れば多くの無駄がありましたが、私はそのすべてが「必要な無駄」であったと思っています”
”脳の機能を活かすには、大事なことは早いタイミングでまとめて、くり返し考え直すことが重要で、これが独創性を生む方法論であるといえます”
”新しい発想をきちんとまとめ、ときには自分を疑い、立場を捨てて人の意見を取り入れ、間をおいて考え直すことができて、初めて独創的な思考が可能になるのです”
第五章(やりたくないのに、我慢して勉強する)
”「自分からやってやろう」というスタンスをもつことが、記憶力を高める”
”日常生活においては「悔しい」と感じることが、脳の力を引き出す強力なファクターとなります”
”海馬回には、複数の情報が入ることによって興奮し、機能が高まるという性質があります”
”「だいたいでいいや」というスタンスは、自己報酬神経群の働きを阻害します”
”「成功体験に縛られていないか」「失敗の経験によって、チャレンジする勇気を損なっていないか」--物事を考えるときや行動に移すときは、この2点をチェックする習慣をつけましょう”
第六章(スポーツや絵などの趣味がない)
空間認知力が弱いと、物事の認識や判断、思考、記憶、要領、手際、運動、数字に弱くなってしまう
”みなさんも、ぜひ一度「目線の動き」に注意してスポーツを観戦してみてください”
”何事においても「テンポよくリズミカルに」ということを心がけることが大切で、リズムを無視してダラダラするのは、脳をダメにする習慣であるといえます”
”「姿勢が悪い」「運動が苦手」「絵が下手」「字が汚い」「リズム感が悪い」といったことは、「しかたがないことだ」「生まれつきだからしょうがない」などと、軽んじられたりあきらめられたりしがち”
第七章(めったに人をほめない)
”「価値観が合わない」でかたづけてしまわず、もう少し具体的に「どうすれば望む世界観や達成したいことが一致させられるのか」と考えれば、対処法はあります”
”コミュニケーション力をアップするには「うれしそうに人をほめること」が有効ということになります”
”私は、とくに教育において、「同じように育てよう」と指向することは誤りであると思います”
”「同期発火する脳」をつくるにはどうすればよいかをひと言で言えば、「人間性を磨くこと」であると思います。感情豊かに、ときには自分の立場を捨て、言葉を尽くして人と相対する^^そんな人間性が磨ければ、みなさんのコミュニケーション力は飛躍的に高まります”