モノづくりはセンスを磨くこと!創るセンス 工作の思考

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創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)

まえがき

”そもそも技術の真髄というものは、文章で説明できないものである。逆に、文章化が本来できないようなもの、それこそが技術の核心的「センス」だともいえる”
”この失われた「技術のセンス」、すなわちアナログからデジタルへの転換によって生じたギャップにスポットライトを当てたものである”

第一章(工作少年の時代)

『模型とラジオ』『子供の科学』に触発された工作少年
機械工作⇒電子工作⇒金属工作

※ 独学の理由
”教えてもらえば早道があっただろう。でも、楽しい時間を早道で通り過ぎたくない”
”もしかしたら、知らないからこそ、やってみたいと願ったのかもしれない”

※ 上手くいかないことを前提に進める計画性
”どんな物体であっても、計算どおりにものが出来上がることは奇跡だといってよい”

第二章(最近感じる若者の技術離れ)

”どうも、現代は本当に懇切丁寧なマニュアル社会になった”
”理屈を知ることによって、どんどん応用が広がっていき、身の回りのあらゆるものを化学的にとらえる思考回路が育つ”

※ 言葉の思考と映像的な思考
”それよりも興味があったのは、「言葉でしか思考しない人間がいる」という事実である”
”「映像を自分の頭で変化させることができない人がいる」ことが、僕には驚きだった”
※ 本当の工作者とは
”言葉にした瞬間に単純化される。単純化によって、人へ効率的に伝えることができ、大勢で情報を共有できるけれど、その代わりに、本来持っていた情報の多くが欠落するのだ”
”ノウハウというデータに満ち溢れている豊かな時代に育つと、必然的に本当の工作者は育たない。

第三章(技術者に要求されるセンス)

”コツは、しかし、そういうものではない。達人が持っている「腕」も、そのようなノウハウではない。すべてを高精度で進めるのではなく、どこで集中力が必要なのか、どこに着目して進めればよいのか、といったペース配分の極意のようなものだ”

※ 悲観してかかる姿勢
1.上手くいかないのが普通、という悲観
2.トラブルの原因を特定するための試行
3.現場にあるものを利用する応用力
4.最適化を追求する観察眼

※ 工作のセンスは生きるセンス
”「与えられた新しさ」に手一杯で、自分の楽しさを、自分の新しさを、作ることができない”
”「自分で作る」「自分を作る」ということを覚えてもらいたい。作ることを知れば、楽しさや新しさはどこにでも見つけることができるし、つまりは自然に生き方がわかってくるはずだからである”

第四章(もの作りのセンスを育てるには)

”楽しさというものは、基本的に人から与えられるものではない。人からもらった楽しさは、お土産のケーキ見たいなもので、食べてしまったらそれでお終い。その場でたちまち消えてしまう。本当の楽しさは、自分の中から湧き出るもの、自分で作るものである”

”もう察しがついたと思う。つまり結論は、子供にもの作りを教える必要はない、ということ。そうではなく、大人がもの作りを楽しんでいれば、それを見た子供は自然に興味を持つ。これしかない、というくらい自明の対策である”

”なにを作っても良いし、どんなふうに作っても良い。自由に作ることが、なによりも大事なのである”

”抽象的な言葉なら書いたり話したりできる。感動的な言葉を並べることだって簡単だ。しかし、現実の人生も、現実の工作も、はるかに多種で、複雑で、言葉とはまったく反対といっても良いくらいである。結局、「言葉にまとめられるもの」ではない。そんな単純なものではない”

”「まとめるな、単純化するな」”

”だから、「とにかく作りなさい」ということだけが本書の主張である”

”自分でなにか作ろうと考えると、その対象に向かう観察眼が芽生える。作るためのプロセスを頭に描くようになる。これらは、作ることがない生活では、ほとんど死んでいたセンスである”

”どんな工作であっても、大切なのは、それを「楽しむ」ことであり、そのプロセスで自分自身の変化を「喜ぶ」ことだと思う。

第五章(創作のセンスが産み出す価値)

”こういうのが、本当の個性、そして理想的なオリジナリティだと僕は思う”
”新しいものは、新しい視点、あるいは新しい発想から生まれる”
”大切なのは自分で見るものや、その見かたを選ぶことにある”

※ 工作の神様
”しかし、「もの作りのセンス」を支えるもの、その根本的な精神とは、結局はそれぞれの個人が持つ工作の神様への信仰だ、と僕は考えている”

”ものを作ることは、「凄さ」を見つけること、「凄さ」を形にすることである”

具体例は随分割愛させていただきました。
「まとめるな、単純化するな」

ぜひ、本書をお読みください(笑)。

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