制約条件の理論(TOC)のポイントまとめ

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クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

著者が提唱する制約条件の理論(TOC:Theory of Constraints)「システムのアウトプットは、その最も弱い部分の能力で制約される」を中心テーマとして、小説形式で進められていく。

まとめ

・不確実性こそがプロジェクトの本質
・遅延プロジェクトのプロジェクト・リーダーの言い分にはすべて不確実性が絡んでいる
・たった数パーセントの予算を削ろうとして、ペイバックが倍に延びることがよくある
・進捗状況レポートが手元に届いて、問題が発生していることに気づいた時には、たいていもう遅すぎる
・プロジェクトの9割は1年で完了、残りの1割を完了するにはあと1年かかるーーー進捗状況レポートにはそんなことしか書かれていない
・”うまくマネジメントする”とは、コストをしっかり管理すること、スループットを守ること。つまり必要な製品を必要なクライアントに対価を払ってもらえるようなカタチで届けなければいけない。
・コスト管理とスループット維持。このふたつは絶対的に必要な条件で、どちらが欠けてもだめ。
・コストワールドとスループットワールド
・月末症候群:月の初めは、コストをきちんとコントロールする。残業も極力抑える。しかし、月末になると、そんなことを言っている余裕などなくなる。早く出荷するためなら何でもありになってしまう。月初はコストワールドに従ってマネジメントしているのだが、月末はスループットワールドに従っているのだ。
・”選択と集中”。注意が散漫なマネージャーは、コストを管理することもスループットを守ることも出来ない。
・”パレートの法則”。主な問題の20%に注意を集中することで、利益の80%を得られるという法則。
・スループットワールドにおいては、集中プロセスと継続的改善プロセスは同じことなのだ。
・コストワールドとスループットワールドはお互い相容れず、コンフリクトする。
・優れたコスト・パフォーマンスを実現するには、優れたローカル・パフォーマンスを図るしかない。これが間違っている。
・必要なものが全部準備されていれば、自分の仕事を時間内に終わらせるのは大して難しくないと多くの人がいう。
・作業が早く終わっても、それは報告されない。たとえ報告されたとしても、早く終わった分の時間は次のステップで活かされることはない。ただ浪費されるだけ。
・学生症候群:セーフティが必要だと騒ぐ。そしてセーフティをもらう。でも時間的に余裕が出来たからといって、すぐに作業は始めない。結局ギリギリになって始める。それが人間というもの。
・優先順位は、誰がどれだけ大きな声をだしたかで決まる。どのタスクが本当に緊急なのかがわからない。
・リードタイムにとって、最大の敵は作業の掛け持ち
・プロジェクトに関わっている人はたいてい、プロジェクトの完成が遅れることによって毎月どれだけの損失が出るのか、はっきりとは認識していない。プロジェクトが遅れることによってどれだけの損失があるのか考えて欲しい。

感想

小説形式で進められているので、楽しんで一気に読めた。自分の関わってきたプロジェクト、現在関わっているプロジェクトで心当たりのあることが数多く語られていた。なるほどなと思える考え方が散りばめられており、プロジェクトワーク、業務改善の推進する上でのバックボーンとなる考え方を身につけられる、というか改めて確認された。この種の仕事をしている方は読んでおいて損はないと思う。

※このまとめは抜粋です。完全なまとめはこちらに公開しているので興味を持った方は是非。
http://book-review.hatenablog.com/entry/2012/08/01/063746

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