パワーハラスメントとは何か?求められるパワハラ解決策

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職場でできるパワハラ解決法

ストレスフルになってきている職場環境,不況という時代背景を踏まえ,古くて新しいテーマ「パワハラ」に如何に対処すべきか,第三者として対応する際の対応方法を提示する。

パワーハラスメントとは何か

(1)定義
 職場において,地位や人間関係で弱い立場の相手に対して,くりかえし精神的または身体的な苦痛を与えることにより,結果として働く人たちの権利を侵害し,職場環境を悪化させる行為
(2)企業の職場環境配慮義務
 「職場環境を侵害する事件が発生した場合,誠実かつ適切な事後措置を取り,その事案にかかる事実関係を迅速かつ正確に調査すること及び事案に誠実かつ適正に対処する義務」

裁判で見るパワーハラスメント

 平成20年10月30日福岡地裁(トヨタ自動車事件)で,はじめて「パワーハラスメント」という言葉で不法行為が認められた。

求められる職場内解決

(1)なぜ職場内解決なのか
 裁判は白黒つけるシステム…49%の正しさがあっても51%の正しさが認められれば負けてしまうシステムであるうえ,敗者復活戦があり,争いが延々と続く。
(2)望まれる職場内解決=和解
 究極の「Win=Win」ゲーム…白黒つけるのではなく,両者の「納得」を優先するシステムが「和解」

解決の技法と実務

(1)和解の可能性を探る
 1 土俵を用意する
 2 双方の話を聞く
 3 調整的な発現を入れて和解の可能性について探る
(2)和解のテクニック
 1 同調ではなく,相手の「ポジション」に身を置く
 2 聴くことに徹する
 3 相手を本来は理性的な人だと思って対応する
 4 相手を傷つけないことが大事
 5 相手をほめ,激励する
 6 相手が判断できる環境を作る
 7 議論は避け,相手を説得しようとしない
 8 イエスと答えやすい環境を作る
(3)解決技法
 1 解決のための4つのルール
  ○通知
  ○調整
  ○調停
  ○調査
 2 和解案の作成
  全て文書で残す。
  和解文書に盛り込めない内容は,念書のような第三者保管文書を用意することも効果的。
 3 和解文書の作成

よくある事例

○上司の矛先が次は自分に向けられるのではないかと周囲も不安になっている
○連日,上司から小言を言われ続ける
○勝手に過大評価した上司に納得がいかない
○出身大学を馬鹿にされた
○仕事を増やされたうえに仕事の責任まで問われる
○残業をなくそうと進言していじめ
○有給休暇が認められない
○上司と折り合いが悪い
○相談しても無視されるが,相談しないとムクれる
○上司に疑われている

感想

 パワハラ問題の解決に当たる者は,それぞれが置かれた立場を理解し,こじれ切った人間関係にも,それなりの解決方法,和解があり,それが人間関係にとっても望ましい選択だという確信をもって当たることが最も大切であると感じた。

 また,本書は,理論に加え,具体的事例を用いた実践方法が記載されているので,大変わかり易く,すぐに実務に活用できる,と感じた。

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