宇宙の渚はどこからか?オーロラ、流星など宇宙の秘密も紹介!

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NHKスペシャル 宇宙の渚―上空400kmの世界 (NHKスペシャル)

NHKとJAXAそしてNASAの連携により、生放送で国際宇宙ステーション(ISS)から地球の夜景等を放送し、ツイッターでも話題になったNHKスペシャル「宇宙の渚」待望の書籍化。本はまた内容が濃いです。

■宇宙の渚はどこからか

・飛行機でもたどり着けない高度20キロメートル近くが渚の入り口。高度15キロメートルを超えたあたりで空の色が宇宙の色に変わる
・だいたい宇宙ステーションのある高度400キロメートルくらいが上限

■渚を走る謎の閃光

・夜の地球を高感度カメラでとらえることに成功、同時にスプライトにも撮影成功。
・スプライトは「妖精」を意味する英語。
・地上と宇宙に向かって走る雷。調べてみると、高度上空を飛ぶ宇宙飛行士の多くが見たことがあったという光。
・コロンビア事故で犠牲になった宇宙飛行士も、スプライトの研究に着手していた。
・電気力線に沿って雷雲から吹き出した電子が、大気中に存在する窒素分子と衝突。そのとき発する光がスプライト。
・宇宙の渚は電気を蓄えておく役割がある。
・銀河宇宙線が地球の気象に影響を与えている説がある

■オーロラ

・高度100キロメートルで一番明るく光る
・太陽が放つ電子と、地球の磁場により、北極と南極をぐるりといびつなリング状をして取り囲んでいる。地球を守る防衛線。
・オーロラの色~エネルギーの強い電子を受け止めると緑色。弱いと赤色。
・オーロラ爆発は太陽の爆風が影響。地場が変動し、地球で停電などが起こることも。衛星も故障した。
・オーロラが現れなかった時代は黒点の数も減少。マウンダー極小期と呼ばれ、歴史的にも寒冷化などが見られる。

■流星

・本体は直径わずか数ミリの塵。本体が輝いているのではなく、超スピードで大気とぶつかることにより、塵内のガスが蒸発し、プラズマとなって光る。
・○○座流星群というのは、その星座方向から降ってくるように見えるからつけられた名前。その塵となった元の彗星が別にある。ペルセウス座流星群は、スイフト・タットル彗星。
・起源はエッジワース・カイパーベルトやオールトの雲。
・10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)が観測されなかったという悲劇←もろい塵(若い)
・隕石や宇宙の塵が地球の生命の種になった←彗星の尾にアミノ酸前駆体が存在

流星となる塵よりも小さい塵は、隕石や流星のように消失せずに地上にやってくる(大気と衝突しても小さすぎて高温高圧にならない)

暗黒星雲には大量の有機物が存在している。
宇宙の塵にはL型アミノ酸への偏りがあり、地球上の生命は基本的にL型。このことからも起源が宇宙というのを裏付ける

感想

宇宙好きなら買って損はありません。
ただの宇宙本ではなく、知識やデータはもちろんのこと、構成要素としては、ロマンが7割。しかし、夢物語といったロマンをただつらつらと語っているわけではなく、宇宙からの映像の解析や、それに伴う実験から派生してくるロマン語り。
放送を見なかった人ももちろん楽しめますが、放送を見た人はその数十倍は感動できるはず。ちょっと世界観が変わります。

はじめは「宇宙の渚」ってひねりのないネーミングだな~と思っていましたが、映像を見て、この本を読むにつれ、なんとジャストなネーミングかとため息が止まりません。

表紙がまた美しく素晴らしい。

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