私たちはうわさやデマにどう対処すべきか?

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うわさとデマ 口コミの科学

本書は不確実な状況におかれた集団の知恵について書いたものだ

噂やデマは緊急時などにおいて個人がどうふるまうか、指針を与えるものである。

噂の定義

噂とはそもそも何なのか?
どのような要素で構成され、どのような状況で生まれ、どう役に立つのか?
これに関して同書では

「噂は何かを伝えている。二人以上で共有される現象で、聞き手話して双方で重要か関心が高い情報のやり取りであり、証明されていない情報」

と定義している。

噂は「曖昧な状況」か「脅威に直面しているか将来の脅威が予想される状況」で生じる。

そして曖昧な状況とは、

「不確かで今後の予想がつかない、疑問が解消されない、情報不足、通信手段がない」

ことを指す。「脅威に直面しているか将来の脅威が予想される状況」とは

「9.11の様な状況。そのようなとき噂は悪い出来事や状況に対処する精神的な助けとなってくれる。」
つまり、

噂は「曖昧な状況を理解するか、脅威に対処する」役に立つ。

噂の分類

「願望の噂」

望みがかなう噂。企業におけるボーナスの額など。望みの感情により生まれる。

「恐怖の噂」

HIVにまつわるもののように恐れの感情が生み出すもの

「くさびを打ち込む噂」

人種に関する偏見に満ちた噂など、対立を煽るもの、憎しみの感情により生まれる。

そして噂の広まりは式で定義されている。それは、

「噂の流布量=話題の重要さ×状況のあいまいさ」

重要な話題であって、状況が明確に把握できない時、噂は爆発的に広まる。
3.11の様な非常時を考えると明らかである。

ゴシップと噂

同じ意味にとらえがちな二つの語であるが本書では詳細な考察の上で、二つを区別している。

「噂は真偽が証明されていない、ゴシップはされているときもいない時もある」

「噂は大きな関心事を扱い、ゴシップはプライベートな問題を扱う」

「噂は曖昧な状況の理解、脅威への対処に用いられるが、
ゴシップは集団の中で個人的な地位や仲間との関係を築き、変化させ維持するために用いられる。」
なぜうその噂は広まるのか?

噂の真偽を確認すればうその噂は無くなりそうである、しかし人は真偽の確認を怠る、それは次の様な理由からである。

「1、情報源が不明」
「2、わずかな知人のほかにほとんど付き合いがない」
「3、緊急事態である」
「4、話題が機密扱い」
「5、公式な情報源が信用できないとき」

こういったとき、確認することは無駄という意識が生まれるのも無理もない。

有害な噂への対処法

有害な噂に対処し、自分の身を守るにはどうしたらよいのだろうか?
本書ではそれに関しても考察し、示唆を与えてくれる。

「曖昧な状況と噂の発生にあらかじめ対処する。」

曖昧な状況の軽減には

「人々が懸念する事柄について、求めている情報をタイミング良く流す。」

「ノーコメントは逆効果。」

人々の疑念を掻き立て、逆効果に働く。

感想

3.11でデマの怖さを知った者も多いはずだ。
本書はそういった状況に瀕した時のために重要な示唆を与えてくれるものであった。

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