見て楽しむ最新の太陽系情報!マーカス・チャウンの太陽系図鑑の書評・感想

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マーカス・チャウンの太陽系図鑑

見て楽しむ最新の太陽系情報。図鑑というだけあって、太陽系の星(惑星から準惑星、小惑星にいたるまで)ほとんどを網羅。地球の章では衛星写真や航空写真が満載なのもうれしい一冊。

内側太陽系・太陽系の起源:45億5千万年前に存在したひとつの巨大分子からはじまる

○太陽

・太陽が熱い理由~太陽に含まれている質量が多いから。バナナを10億×10億×10億トン置くと、その物質は太陽と同じくらい高温になり、太陽のようになる。

・太陽の表面~中心核で起きている核反応によって生成された太陽光が外へ出るには、3万年もかかる。今現在見えている太陽光は、最後の氷河期に生成されたもの。

・太陽は磁石~黒点の数は11年ごとに増減。これは、11年ごとに磁性が逆転する太陽全体の地場変化に関係している。
・黒点が極端に少なくなる時期→「マウンダー極小期」
・太陽の死~太陽は熱を失えば失うほど熱くなる。現在の太陽は、誕生当時よりも30パーセント明るい。

○水星

太陽に一番近い惑星~しかし、北極付近の光が届かないクレーターの底には、氷の体積物が存在する。

○地球

・ウェゲナーのジグソーパズル~大陸移動説
・地球の傘~温室効果ガスや磁場、オゾン層

○月

・ジーンシューメーカー~地球人唯一、月に埋葬された男
・5つのコーナーキューブ~月は年に3.8センチづつ地球から遠ざかっている。月に置いてきたコーナーキューブでレーザー光を反射して、帰ってくる時間を測定し、距離を計算している。

○火星

・2つの衛生~フォボス(内側)とディモス(外側)。ジャガイモ型なのは、自己重力が小さくて球体になれないから。ちなみに、フォボスの方がディモスよりでかい。

○小惑星

・火星と木星の間にある、小惑星がひしめく地帯。
・キラー小惑星~地球と交差する軌道を持ち、地球と衝突するおそれのある地球近傍天体(NEO)
・ケレス~かつては惑星として認定されていた
・エロス
・ガスプラ~保護的な磁場を持つ。
・イダ~小惑星でありながら、自分の衛星を持つ
・イトカワ~ハヤブサミッションで有名になったあのイトカワ

外側太陽系

○木星
・太陽になりそこねた星~恒星になるには80倍の質量が必要。
・木星の巨大な重力により、シューメーカー・レヴィ第9彗星が砕け散り、木星の気体に次々と衝突。
・衛星~イオ(火山あり)、エウロパ(氷の海あり?)、ガニメデ、カリスト←ガリレオ衛星。そのほか大勢。

○土星

・土星の環~大半が氷からできている。ロッシュの限界の中にある。
・ミマス~公転の度に、カッシーニ空隙にある破片を一掃している。
・衛星~タイタン、エンケラドゥス(雪のように白い星だが、活発に活動している星)イアペトゥス、ミマス、ヒペリオン(動きがカオス)、そのほか62個。

○カイパーベルト

・天体の数~100キロメートルを越えるもの70000個以上。
・最大の天体~冥王星
・有名な天体~エリス(これのせいで冥王星は準惑星に格下げされた)、マケマケ、ハウメア

○オールトの雲

・彗星の生まれるところ

感想

図鑑というだけあって写真が豊富。文体はやはり元が外国語だという違和感が(訳した人が悪いのではなく、たぶんもともとの書き方が小難しいのかと)。欲を言うのなら、もうすこし文が欲しかった。写真が大きいのは結構なんですが……。宇宙というよりも、星に特化しているから、情報的には新しくても、内容はこんなものかといったところ。
この図鑑では「カイパーベルト」となっていましたが、「エッジワースーカイパーベルト」と呼ぶべきだと思うので、そこがやや不満です。

最後に、どうでもいいっちゃどうでもいい話。
小惑星の大きさ把握にテキサス州をよくつかっているのですが、星の大きさをテキサス州と比べるのは、アメリカスタイルなのか。日本で言う「東京ドーム○○個分」みたいなものか。

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